2021年2月25日【有機色素/シリカ複合体 光増感剤】Colloid.SurfA誌 (Elsevier)に論文アクセプト

光をあてることで殺菌効果をもつ活性酸素(一重項酸素)を生み出す有機光増感剤(メチレンブルー)を、シリカと複合させた粒子を開発しました.光照射で活性酸素を生成するメチレンブルーは医薬品としても用いられています.しかし,メチレンブルーは溶液中で容易に会合し,活性酸素生成能が著しく低下することが課題となっています.   本研究では,メチレンブルーを多孔質構造を有するシリカナノ粒子凝集体に複合化することで Read More …

2021年1月18日【ナノセルロース/金属ナノ粒子コンポジット】Elsevier 社から本出版

ナノセルロースと金属ナノ粒子の複合体(ナノコンポジット)の調製法とフレキシブルデバイスへの応用例を紹介しています(9章).本章では(1)ナノセルロースとは,(2)ナノセルロースと金属ナノ粒子のナノコンポジットの調製法,(3)プリンテッドエレクトロニクスの基板としてのナノセルロース,(4)フレキシブルエレクトロニクスデバイス用のナノコンポジット応用の4つのセクションで構成されます. 本章(9章)は, Read More …

2021年1月6日【バクテリオファージナノ粒子】 RSC Adv.誌(英国王立化学会)に論文アクセプト

タンパク質の外殻と遺伝情報を担う核酸 (主に二本鎖DNA) からなるバクテリオファージをマイクロ波処理することにより、蛍光性ファージナノ粒子を合成できることを見出しました。ファージナノ粒子の蛍光強度が低濃度の3価Feイオンの存在下で変化することを見出し、この特性を利用したFeイオンの蛍光センシング法を提案しました。今後、バクテリオファージの特性を利用したセンシング材料への発展が期待されます。  本 Read More …

2020年12月26日【高輝度蛍光シリカナノ粒子】 J. Lumin.誌に論文アクセプト

シリカガラスの欠陥発光は知られていましたが、その発光強度は弱いものでした。本論文では、発光量子収率が30%を超える極微小蛍光性シリカナノ粒子の合成に成功しました。その高い発光量子収率は、高比表面積を特徴とする約3nmのシリカナノ粒子表面に欠陥発光サイトを水熱処理で形成させることで、実現できることを見出しました。 S. Saita and H. KawasakiOrigin of the fluor Read More …

2020年11月5日【バイオテンプレート】Materials Letter誌に論文アクセプト

植物が有するユニークな構造・機能を材料分野へ応用しようという研究が注目されています。本論文では,葉脈のネットワーク構造を導電性回路に利用した曲げセンサー,圧力センサーを開発しました。高分子交互吸着法により導電性銀ナノ粒子を葉脈に均一コートすることでフレキシブルセンサーに利用できる導電性葉脈シートの作製に成功しました。生物・植物の微細な構造を金属や半導体などの素材に置き換えて(=テンプレートプロセス Read More …