《新着図書》古畑徹『渤海国と東アジア』(汲古書院、2021年2月、581頁)

 著者の古畑徹先生(金沢大学)からお送りいただきました。古畑先生、ありがとうございます。本書は三部構成で、第一部「渤海の建国と東アジアの国際関係」、第二部「唐渤紛争と東アジアの国際関係」、第三部「渤海国と東アジアの国際システム」からなっています。古畑線背には、本書の先立って、一般向けに著わされた『渤海国とな何か』(吉川弘文館、2018年1月、214頁)があり、渤海国の歴史や渤海国の研究がどのように行われてきたのか、現在、何が問題なのかが分かりやすく語られています。両書を合わせ読むと、より深く理解できます。