2022年11月7日【金ナノ粒子を利用したSALDI-MS】Mass Spectrometry誌に論文アクセプト

T. Kakuta, N. Manyuan, H. Kawasaki*
UV-absorbing Ligand Capped Gold Nanoparticles for the SALDI-MS Analysis of Small Molecules
Mass Spectrometry, accepted (2022).

2-メルカプトピリジン-3-カルボン酸(MPyCA)で修飾した金ナノ粒子をイオン化支援剤に利用することで表面支援レーザー脱離イオン化(SALDI)能が向上することを見出しました。質量分析と組み合わせたSALDI-MSにおいて、 一般的に利用されているMALDI-MSよりも、Irganox1010、グルコースおよびメロペネムの低分子化合物における高感度化を実現しました。特に、カルバペネム系抗菌薬として重要な抗菌薬であるメロペネムの検出限界(LOD)は、SALDI(LOD = 1 ng /mL)であり、MALDI(LOD = 10 μg /mL)に比べ、高感度であることが判明しました。