界面化学化学研究室の齋田 慧君(D1)がThe 15th International Symposium in Science and Technology 2021において、”Enhanced Fluorescence of Silica Nanoparticles via Hydrothermal Defect-doping”で、Poster Awards(ポスター賞)を受賞しました。
シリカガラスの発光知られていましたが、その発光強度は弱いものでした。本研究では、発光量子収率が30%を超える水溶性(水に分散する)の極微小サイズ(粒径:約3nm)の蛍光性シリカナノ粒子の合成に成功しました。その高い発光量子収率は、発光性欠陥サイトがシリカナノ粒子表面に多く形成されていることが要因であることを明らかにしました。この蛍光性シリカナノ粒子は、従来の蛍光性シリカナノ粒子(~100nm程度)と比べて粒径が3nmと小さい、高輝度発光を示す、粒子表面修飾による機能化が可能であることから、発光材料、蛍光検出技術を用いた基礎研究分野における生命現象の解析、医療分野での簡易診断分野など、先端材料・医療への応用が期待されます。