“你好!”「中⽇⻘年友好交流セミナー」に参加しました.

執筆者:辻(4回生),永田(4回生),木俣(3回生)

你好!この度,辻,永⽥,⽊俣の3⼈が12⽉2⽇から7⽇にかけて実施された「中⽇⻘年友好交流セミナー」に参加しました!全員,中国に⾏くのは初めてで,出発前から⼤変ワクワクしていました.現地では,被災地を訪問したり,地元学⽣と交流したり,中国の伝統⽂化に触れたりと充実した時間を過ごし,中⽇の友好関係を深めることができたと思います.以下,このセミナーで学んだことや感じたことを紹介します.ぜひご覧ください.謝謝.

セミナー参加者による集合写真(百倫国際ホテル)

【1⽇⽬(12⽉3⽇)】 ⽂責:⽊俣 ⻘波

1⽇⽬午前は,世界遺産「都江堰」に⾏きました.ここは約2300年前に作られた⽔利・灌漑施設です.世界遺産になるだけあって,様々な⼯夫が見られました.簡単には割れないような⼤きな岩を割るために⽕で炙ったり,⽔が溢れないように⼀定の⽔位になると⾼低差を利⽤して調整したりと驚かされる仕掛けばかりでした.

午後は,2008年四川汶川地震で被災し,多数の児童が命を落としたという中学校を訪問しました.校舎は被災した当時のまま保存されていました.⽇本ではなかなか見られない規模の遺構で,とても衝撃的でした.さらに,その遺構の下には震災で命を落とした⼈々の遺体が埋まったままになっているとのことで,日本にはないこのような考え⽅にも衝撃を受けました.

巨⼤な⽔利・灌漑施設である都江堰
再建した映秀鎮の街並み
震災当時のまま残された中学校

【2⽇⽬(12⽉4⽇)】 ⽂責:辻 琴⾳

2⽇⽬の午前は,四川外国語学院で⾏われた中⽇交流会に参加しました.⽇本語を学ぶ中国の学⽣の皆さんから,中国⽂化(漢服,成都の歴史・⽣活や四川料理の特徴,古代の恋愛事情まで…!)の発表を聞くことができました.太極拳や茶芸と呼ばれるお茶を淹れるパフォーマンスも体験しました.全⾝で中国⽂化に触れられた時間でした!印象的だったのは,「中国の文化も⽇本の⽂化もどちらが良い・悪いとは⾔えない」と仰っていた中国の学⽣さんの⾔葉です.学⽣の皆さんが⽇本⽂化や⽇本語の勉強に励んでいるからこそ,この⾔葉が胸に刺さりました.都江堰を訪れてから,⽇本と似ている⽂化もあれば,異なる⽂化もあることに気づく⽇々でした.ちなみに,都江堰と⼤阪は約3000km離れており,沖縄―北海道間と同じ距離なのだそうです.だからこそ,3000km離れた場所で様々な⽂化に触れ,交流した経験について,捉え⽅で⼤きく変化することを学べました.そして,交流会の終了後は,学内の⾷堂で学⽣さんたちと昼⾷を⾷べました.⽇本の芸能⼈やアニメ,中国で流⾏っているものなど,お話を通じて交流がさらに深まりました.

そして午後は,(念願の)都江堰市の「パンダ保護研究センター」を訪れました.私事ですが,私はパンダが好きです.今回の活動に参加を決めた理由の⼀つは,パンダの⽂化に触れたいと思っていたためです.もう⼀つは,ゼミの同級⽣(李さん)のプレゼンテーションや,先⽣⽅の授業を通じて,中国汶川地震(四川⼤地震)について学んだ経験です.決して「楽しい」だけでは済まされない過去を⽬の当たりにしたからこそ,現地に訪れてさらに学びたいと思い参加を決めました.

実際に,⽬の前にパンダ達がいる光景を⽬にして,感無量のひとときでした.とても可愛かったです!そして,センター内に⽵を栽培したり,名前に素敵な意味が込められていたりと,パンダをとても⼤切にされている様⼦を肌で感じました.また,ゼミ⽣である永⽥さんはここで市のテレビの取材を受け,市の記事にも掲載されました.

こちらから記事を⾒ることができます.「聚焦城乡融合深化国际交流 中⽇⻘年交流活动⾛进都江堰」

その後,中⽇交流シンポジウムに参加し,都江堰市の復興に向けた取り組みや歴史について学びました.地震後,都江堰市が持つ2000年以上の歴史を尊重し,「何を残すか」を⼤切に復興に取り組んだことを聞き,今後想定される災害においてもこの視点を持つことは⾮常に重要であることに気づきました.

仲良く⾷事をしているパンダたち(中国パンダ保護センター)
茶芸を体験する永⽥(四川外国語学院)
中国の⺠族⾐装(四川外国語学院)

【3日目(12月5日)】 文責:永田 晴規

3日目は2,000年以上の歴史を持つ”林盤”の調査を中央大学理工学部人間総合理工学科の石川幹子教授のもとで行いました。ちなみに、”林盤”とは網の目状の水路を生かした伝統的集落であり、都江堰市にしか存在しない貴重な遺産です。現在、”林盤”を世界遺産に登録するための取り組みが進められていますが、住民・専門家・行政など、多種多様な主体が協働していく必要があると思います。

午後は都江堰市にある「黎山ギター博物館」を見学しました。数えきれないほどのギターが展示されており、中には日本で製造されたギターも数多くありました。私自身、これまでギターに全く関心を持ってきませんでしたが、これを機にギターに挑戦してみようと思います。

 その後、「天馬鎮の糧食と果物の連動産業パーク」を訪問しました。ここではキウイをはじめとした農作物を生産しており、キウイの生産量は中国国内で1番だそうです。また、キウイに関する研究施設も併設されており、さらに美味しいキウイを作るため日々研究しています。もしかしたら、日本で販売されているキウイもここで生産されているかもしれませんね。

伝統的集落”林盤”(都江堰市)
美しく並べられたギター(黎山ギター博物館)
“瑞玉”というキウイを生産している畑(天馬鎮の糧食と果物の連動産業パーク)

【4⽇⽬(12⽉6⽇)】 ⽂責:⽊俣 ⻘波

さあ最終⽇です.午前中は四川⼤学にお邪魔し,中国での経験を発表しました.主な内容として都江堰市にある“林盤”について,今後,観光地化させていくうえでの安全⾯の問題を⽇本の京都と⽐較しながら問題提起を⾏いました.同席されていた先⽣⽅からも評価いただき,やりがいを感じました.

午後からは成都武侯祠に⾏きました.ここは三国志で有名な諸葛孔明やその主君である劉備を祀る祠堂です.これまでに世界史で習った⼈物がたくさん出てきて,ワクワクしました.

四川⼤学の建物
四川⼤学の建物
発表の様子
成都武侯祠
3人で集合写真