植物が有するユニークな構造・機能を材料分野へ応用しようという研究が注目されています。本論文では,葉脈のネットワーク構造を導電性回路に利用した曲げセンサー,圧力センサーを開発しました。高分子交互吸着法により導電性銀ナノ粒子を葉脈に均一コートすることでフレキシブルセンサーに利用できる導電性葉脈シートの作製に成功しました。生物・植物の微細な構造を金属や半導体などの素材に置き換えて(=テンプレートプロセス)機能性材料を創成するバイオテンプレート研究への応用が期待されます。
本論文はギーセン大学(ドイツ)からの交換留学生(修士ダブルディグリープログラム)による研究成果です。
P. Keller and H. Kawasaki*
Conductive leaf vein networks produced via Ag nanoparticle self-assembly for potential applications of flexible sensor
Mater. Lett., 284,128937(2021).