《新着図書》岩尾一史・池田巧編『チベットの歴史と社会』(上・下)(臨川書店、2021年)

 素晴らしい本です。献本者の名前は書かれておらず、京都大学人文科学研究所からお送りいただきました(岩尾さんと池尻さんからかな?)。チベットの歴史、宗教、言語、社会について書かれています。ただ、編者の岩尾さんは、本書は入門書ではなく、ある程度チベットの知識を持っている人向けの本だと言っています。けれども、決して難解な専門書ではなく、むしろ大学でチベットの歴史や文化を学ぼうとする学生に大いに役に立つ本だと思います。同僚の池尻陽子さんも「ダライ・ラマ政権成立前後のチベットと東方ユーラシア」と題して執筆しています。ありがとうございました!