〈新着図書〉林美希『唐代前期北衙禁軍研究』(汲古書院、2020年)

著者の林美希さんから拝受。ありがとうございます。唐朝の北衙禁軍とは、長安・洛陽の宮城北側にある禁苑内に駐屯していた皇帝親衛軍のことです。唐代後半期では神策軍が有名です。本書は全8章からなり、第Ⅰ部では唐代前半の北衙禁軍にスポットをあて、その組織の発展の様子を明らかにします。第Ⅱ部では、唐代史の分水嶺である“安史の乱”を念頭におきつつ、北衙禁軍を考察するものです。第8章が書下ろしです。唐代史研究を大きく前進させる研究成果の一つです。