Q&A

Q1.教育文化専修ではどんなことを学びますか?

A1.教育文化専修で扱うテーマは、学校教育に限らず、家庭教育、社会教育、異文化間教育、プログラミング教育など多岐にわたります。さらには、生涯にわたる学びのあり方、マスメディア、若者文化、恋愛などが私たちに与える影響、いじめ、子どもの貧困に象徴される社会問題など、その範囲は拡がっています。「教育」と「文化」をキーワードに、人間と社会について総合的に学びを深める場、それが教育文化専修です。卒業論文も同様で、自身の興味に応じて柔軟に取り組むことができます。教育実践、教育方法、カリキュラム、教育制度、学習、発達、コミュニティ、ジェンダー、グローバリゼーション、コンピュータなど、様々なキーワードを組み合わせながら、自身の学びを見つけてください。また、就職活動にも役立つカリキュラムも設定されています。自身の将来設計をしながら学んでください。

Q2.教育文化専修には、どのような先生がいらっしゃいますか?

A2.教職を担当される先生はもちろんのこと、ジェンダーを専門にされる先生、教育行政を専門にされる先生、生涯にわたる「学び」を追求される先生、さらには、哲学、社会学、歴史学、文化人類学、情報学を専門にされる先生が所属しています。教育文化の教育の捉え方は幅広く、所属している教員も多様になっています。あなたの学びに寄り添うことができるカリキュラム、それが教育文化専修です。

Q3.関西大学文学部には、初等教育学専修がありますが、初等教育学専修との違いは何ですか?

A3.初等教育学専修は小学校教員の養成を目的とした専修ですが、教育文化専修は、他専修に比較して中学・高校の教員免許状を取得し教職を志望する人は多いものの、教員養成を専修の目的にしているわけではありません。広く教育文化について多元的・多面的に学修することを目的とするのが教育文化専修です。なお、本専修でも親和大学との提携プログラムを履修すれば、小学校教員の免許状も取得可能です。

Q4.教育文化専修で教職を目指す人は何人くらいいますか?

A4.例年およそその3分の1程度が教職を目指しています。初等教育学専修を除く16専修の中では、教員採用選考の合格者が最も多い専修の一つです。

Q5.何の教科の教員を目指す人が多いですか?

A5.中学・高校の国語科、中学社会科・高校の地歴・公民科、中学・高校の英語科が多いです。

Q6.教員免許状の取得を考えていますが、他の専修ではなく教育文化専修に進む利点は何ですか?

A6.教育文化専修の専任教員が開設している専修固有科目の中には、教員免許状を取得するために必要な『教職に関する科目』の読み替え科目に位置づけられているものがいくつかあります。そのぶん、卒業単位以外に取らなければならない教職科目の単位数が減り、負担を減らすことができます。また、複数名の専任教員が教職支援センター委員会の委員となっているため、教職を目指す学生に有益な情報も多く持っています。

Q7.教師にならなくても教育文化専修に進んで大丈夫ですか?

A7.大丈夫です。むしろ進路で最も多いのは、民間企業(金融、メーカー、商社、食品など)への就職です。その他、教職をはじめ公務員・大学職員、大学院および専門学校への進学など、多様な進路状況があります。教育文化専修での多様なカリキュラムは、幅広い進路選択に役立つものです。他の専修と比べてみても、就職活動については、全く遜色(そんしょく)はありません。

Q8.児童心理や教育心理学に興味がありますが、教育文化専修でそれらを学ぶことはできますか?

A8.本専修には、現在、心理学を専門分野とする専任教員はいません。ただ、専門教育科目の中で児童心理や教育心理学について触れることはあります。心理学だけを本格的に学びたいという人は、心理学専門の他学部・他専修に進むことも選択肢の一つでしょう。

Q9.専門的かつ少人数で取り組む「ゼミ」への分属はいつからですか?

A9.3回生からです。2回生の終わりに分属希望調査を行い、研究内容と担当教員の専門性などを考慮して決定します。いずれのゼミもアットホームな雰囲気です。

Q10.AIを活用する社会で、教育分野のコンピュータ利用が取り上げられていますが、コンピュータが苦手です。大丈夫でしょうか? またプログラミンを学んだことがありません。プログラミングの学びも用意されているようですが、教育文化専修でやっていけるでしょうか?

A10.問題ありません。必要に応じて個別対応をしていますし、履修しながらスキルを高めてもらえるように授業を工夫しています。重要なのは、苦手な部分を克服することです。コンピュータは仕事の必須の道具ですから、将来の自分のために、積極的にコンピュータ関連の科目を履修してください。

Q11.図書館司書・司書教諭・学校司書の資格は取ることができますか?

A11.資格取得については、どの専修であっても変わりません。図書館に関する資格取得プログラム(図書館情報学課程)も、教員免許状と同様に、専任教員は、教育文化専修に所属しています。教育文化専修以外には、専門教員はいません。資格取得以上の専門性を高めるためには、教育文化専修のカリキュラムは適切だと思います。

Q12.教育文化専修には、独自な専修行事・イベントはありますか?

A12.恒例行事として、春に新2回生全員を対象にお互いの懇親を目的とした「教育文化セミナー」が開催されているのと、秋には就職活動を体験した4回生の代表から3回生全員向けに「就活体験報告会」が開催されています。いずれも教育文化専修の所属学生が自らの専修アイデンティティを形成する良い機会にもなっています。