「山紫水明」の風景に関する論考がweb公開されました(関西大学東西学術研究所紀要)

下記論考が、関西大学東西学術研究所紀要 第55輯 に掲載されました。
全文、webで閲覧できます。

林倫子:近代文学にみる「山紫水明」の風景,関西大学東西学術研究所紀要,第55輯,pp.43-61,2022.7

こちらから

学生時代からずっと景観の研究室に籍を置いてきたのですが、
実は「風景」そのものを取り上げて論文を書くことは、どことなく避けて今まで生きてきました。
「風景とは何か」、この問いにはまってしまうと抜け出せなくなりそうな気がして。

今回、同研究所の「風景表象班」に寄せていただくことになり、
ああこれは真剣に向き合わなければまずいぞ、という気持ちになりまして、拙いながらもひとつ書いてみました。
鴨川の研究をしていると、しょっちゅう出くわす「山紫水明」の言葉、
頼山陽にとっての「山紫水明」に迫った先行研究は、すばらしいものがたくさんあるのですが、
敢えて、それ以後の、明治から現代に至るまでのこの語の解釈に迫ってみました。

この論文は、実はここで完結するものではなく、まだ続きがあり、そちらもただいま準備をしています。
(林)