土木学会誌2024年3月号寄稿「宇治発電所 ―世界遺産と共存する水力発電所―」

『土木学会誌』に「見どころ土木遺産」という連載があり、土木学会の認定する選奨土木遺産を、毎号一つずつ紹介しています。
当方、久々に記事を書きましたので、よろしければご覧ください。

林倫子「宇治発電所 ―世界遺産と共存する水力発電所―」(見どころ土木遺産233)(土木学会誌,Vol.109,No.3,pp.38-39,2024.3)
(1年間は学会員限定です)

学会誌記事はモノクロページに掲載されているため、写真もモノクロです。
(昔はカラーページに掲載されていた時期もあったのですが…)
個人的にとても悔しいので、記事の掲載写真のうち一枚を、ここにカラーで掲載します。
この写真に発電所施設が「写っていない」こと、橋が朱塗りの高欄をもつ和風であること、がポイントです!
詳細は、ぜひ、記事をお読みください。

撮影に行った日は、ご覧の通り、穏やかな美しい一日でした。
関西電力様のご協力もいただき、非公開の発電所敷地内でもたくさん写真を撮ったのですが、、、
ページ数の関係で、記事には1枚しか載せられませんでした。
時々一般公開もされているそうなので、かっこいい発電所の建物もぜひご覧ください。
(例えば、今月は下記のようなイベントもあるようです。もう申込終わっていますが…
 宇治発電所イベントのご案内

さらに、記事の内容の元ネタ(?)は、参考文献にも挙げております、下記の論文です。
学術論文ですので、小難しい感じになっていますが、学会員でなくてもお読みいただけます。

林倫子,宇治川水力発電事業第一期工事における風致対策の検討過程,土木学会論文集D2(土木史),Vol.72,No.1,pp.53-67,2016.6

※ お読みになる際には、下記訂正箇所もご参照ください。
訂正:宇治川水力発電事業第一期工事における風致対策の検討過程[土木学会論文集D2(土木史), Vol. 72, No. 1, pp. 53-67, (2016)]

論文執筆当時よりも勉強が進んで、本多博士のお仕事に理解も深まりましたし、
当時はまだ見つかっていなくて、論文には入れられなかった絵葉書も掲載できましたし、
個人的にはたいへん思い入れの深い記事になりました。

(林)