12/5(土)-6(日)、第16回景観・デザイン研究発表会がオンラインにて開催されました。
当研究室からは、以下の2編を発表いたしました。
・清水咲季,林倫子,尾崎平
「地元組織の主体的なまちづくりによる道路と沿道街区の一体的整備の過程
ー豊中ロマンチック街道のバス・スポット・パーク事業を対象としてー」
・濱田美知瑠,林倫子
「戦前の宇治山田市における「神都」設計思想の変遷
―参宮形態に関する議論に着目して―」
またM2濱田は上記発表にて、優秀講演賞(35歳以下部門)を受賞しました。
景観研学生の受賞は、第14回の栢原君に続き2回目となります。
以下、発表者二人からのコメントです:
第16回景観デザイン研究発表会にて発表させていただきました。
自身の地元を対象に4年生から取り組んできた内容でしたが、
地域のことを客観的に見直し、ひとつの意義のある研究に仕上げるのは
想像以上に難しいものでした。
また、初めての学会発表ということもあり、成果の伝え方の面でも苦労しましたが、
先生方のご指導のおかげをもちまして無事に発表を終えることができました。
深く感謝の意を表します。今回貴重なご意見やご質問をいただいたことで、
自分の至らなかった点やこの先取り組むべき点もより明確になり、
大変勉強になりました。この経験を無駄にしないよう、今後も引き続き研究に努めたいと思います。
(M1 清水)
清水さんは、自身の身近な風景を観察し、心惹かれたロマンチック街道を取り上げて
学部生より研究をしています。
今回取り上げさせていただいた、豊中ロマンチック街道21世紀の会の皆様には、
お忙しい中、また特に、コロナ禍で非常に大変な中でも多大なご協力を賜りましたこと、
心より御礼を申し上げます。
研究という範疇で出来ることは限られてしまいますが、
ロマチカをはじめとする地方の街路の風景づくりに何かしら寄与したい、との思いで
今後も研究を続けていくそうです。期待しています。
この度は第十六回 景観デザイン研究発表会に発表者として参加させていただきました。
自身の研究に対し、貴重なご意見を賜りました諸先生方、
また厳しい情勢の中開催を実現してくださった景観デザイン研究発表会の運営に携わられた皆様、
誠にありがとうございました。四年生から一新し、内容を大きく変更した研究をこれまで進めて参りましたが、
自身の興味・関心のある分野を一つの研究として進めていくことの困難さを何度も痛感しました。
研究に対する熱を虚無にぶつけている様なやるせない感覚に陥ることもありましたが、
これまで取り組んできたことに無駄なことはなかったと思える地点まで到達できたと、
今回の発表を終え改めて感じました。
ここまで諦めずに研究を進めてゆくことができたのは、
担当教諭である林准教授、尾崎准教授のご指導と、後輩の支えあってのことと、
改めて感謝申し上げます。大学の凡そ三年で学んできたこととは比べ物にならないくらい、研究室で過ごした三年は
(M2 濱田)
私の思考や物事の捉え方・人格を大きく成長させた大事な期間であると感じております。
毎年参加させていただいている景観・デザイン研究発表会では、
年を追うごとに私自身の思考や捉え方が変化している感覚を特に強く覚えます。
今回は聴講のみならず、発表という貴重な体験をさせていただき、
新たな学びや気づきを得ることが出来ました。
また、大変恐縮なことに、今回は35歳以下部門(C・D部門)優秀講演賞をいただきました。
大変栄誉なことと存じますが、この賞を私の集大成とはせず
一通過点として自身の糧とし、論文の完成度を高めるため、
今後とも研究に打ち込んでゆく所存です。
「自身の地元である伊勢に役立つ研究をしたい」という強い思いを胸に、
当研究室に入ってきた濱田さんは、
文字通り手探りで、研究テーマを何度も軌道修正しながら、
現地を観察し、膨大な資料を読み込み、知識を蓄え、論じる視点を獲得してきました。
今回の発表には、彼女のこれまでの3年弱の軌跡が活かされていて、
研究を共に作り上げてきた指導教員としては、万感の思いがあります。
学部で卒業していれば、この境地には到達できなかったでしょう。
学会の質疑応答で、論文の深化を期待するコメントを多くいただきましたが、
まずは修士論文としてまとめ上げることを目標に、頑張ってもらいたいと思います。
(文責:林)