7/11(土)-12(日)土木史研究発表会@Zoom

以前、このブログでも開催告知をしておりました、
今年度の土木史研究発表会@関大は、コロナ禍の影響を鑑み、中止されました。

しかしそれに代わって、今年は、Zoomのオンラインで、
研究発表会が開催されました。
(詳細は、土木学会土木史委員会のサイト参照、その他プログラムはこちらからご覧ください

当研究室からは、以下の論文を発表いたしました。

林倫子・和田一真・石垣泰輔
「集落内の石垣の氾濫流に対する防禦機能 ―亀岡市河原尻集落を対象として―」

昨年度卒業生和田君が、亀岡市に何度も通い、計測・ヒアリングしてくれた成果をもとに、
同集落の水害防禦の施設を流出・氾濫解析で評価しようとしたものです。
Zoomの画面のスクリーンショットや録画はNGでしたので、
当方の発表スライドの表紙画のみここに載せておきます。

今年は特例として、参加費無料となっていたこともあり、
最大で250名強、当方の発表時にも230名前後の方が接続してくださっていました。
普段の土木史研究発表会は参加者100名程度ですから、
いつもと異なる、新しい方に聞いていただけたということになります。

ここ数か月、世の中の混乱により、授業準備など学内のことと生活のことで手いっぱいで、
研究にまではなかなか手と心が回らない状況が続いていましたが、
オンラインによる研究発表会とはいえ、研究の話ができて望外の喜びでした。
当方もオンラインでの研究発表は生まれて初めてでしたが、
やはり聴衆の顔が見えないので少し感覚が違っていたり、
もしくは個別質疑の時間以外に意見交換ができなかったり、という不満はあったものの、
「スライドの内容を見せて説明する」、「質疑の時間に音声でやり取りをする」
というだけであれば、Zoomを使ったプレゼンはなかなか伝わりやすいなあとも感じました。

研究の内容としては…初めて取り組んだ氾濫解析について、
十分に質問に答えられていない部分があったことと、
集落と石垣・生垣の成り立ちについても不明点が多かったため、
皆さんの質問に十分に答えられなかったことが、反省点ではあります。

実は、春に予定していた地元自治会への報告会も、コロナ禍のために延期になっており、
今のような状況では追加調査のための訪問も躊躇われるところです。
今後の社会情勢を見つつ、論文を修正して行ければと考えています。

なお、次年度の第41回土木史研究発表会は、
2021年6月19日(土)-20日(日)で、再度関西大学で開催企画中です。
それまでに、世の中が平穏に、移動できるようになっていることを願ってやみません。
(文責:林)