2/27(木)滋賀県近江八幡市馬淵学区水害履歴調査報告会

2020年2月27日に馬淵コミュニティセンターにて、
馬淵学区の方々を対象に「水害履歴調査報告会」を開催いたしました。
本報告会で、2019年に近江八幡市新巻町・浄土寺町で行った水害履歴調査の調査結果についてご報告させていただきました。
報告会当日は予想を超えた大勢の方々にお越しいただき、
皆様、長丁場の報告会にも関わらず、最後までお付き合いいただきました。

馬淵学区にお住いの方々は、水害に対しての意識が高いことを改めて認識し、
今回この地域で調査をさせていただきましたことを大変嬉しく思いました。
近年はほぼ毎年のように異常な豪雨や台風が日本各地を襲い、テレビでは悲惨な災害の様子が度々報道されます。
災害の恐ろしさについて理解しているものの、どこか「自分は大丈夫」という、
テレビの中とリアルを切り分けた、根拠のない安心感を持つ人も少なくないのではないでしょうか。

本調査会では、滋賀県の方々からも調査結果の報告がありましたが、
平成25年 台風18号の被害の様子が伺える写真資料を住民の方に公開されたとき、
どよめきと不安の表情が伺えました。
テレビで報道される自分の知らない土地とは違い、馴染みのある場所での惨状は災害をより身近なものに認識させてくれます。
報告会後にも市民の方から、口頭で災害の様子を説明してもらったことで、
この地域に起こった災害の悲惨な様子が更によく理解できた。
今後のために若い人にも是非聞かせてあげたい、といった感想もいただきました。

これまで水害に遭ったことがない方に、これから起こる災害の様子をイメージして備えるということはなかなかに難しいと思います。
しかし、過去に実際に起こった水害を把握することは可能であり、それを行うことで、
今後の災害対応に関する知識の蓄積と、水害への備えに対する意識の向上へと繋げることができるかと思います。
今回はそんな過去の水害の様子を調査し、今そこに住む皆様と共有する機会を頂きました。

本報告会をきっかけに、住民の皆様に少しでも身近に災害を感じてもらい、
今後の水害について今一度ご自身で考えていただければ幸いです。
最後に、調査に参加していただきました、新巻町・浄土寺町の皆様、
またサポートしていただきました馬淵学区日野川改修推進対策協議会の園田様、
滋賀県流域治水政策室様、本調査にご協力いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。

(M1 濱田)

先日の牧地区の報告会、そしてこの馬淵学区の報告会も、林が体調不良でどうしてもおうかがいすることが出来ず、
県の方、地域の方々には大変申し訳ございませんでした。
しかし教員不在にもかかわらず、研究室の4回生と修士の学生が、頑張って発表してくれました。
彼らにとってもいい経験になってくれればと願います。

(林)