12/5(木)水害履歴調査@京都府亀岡市河原林自治会

滋賀県の水害常襲地を対象に、当研究室で毎年取り組んでいる水害履歴調査ですが、
今年度は、4回生和田君の卒業研究のご縁をもとに、
京都府亀岡市河原林自治会で開催させていただきました。

地元自治会様や、亀岡市文化資料館のご協力を得て、
当日は地元の老人クラブの方々にお集まりいただき、
長時間にわたって貴重なお話をおうかがいすることができました。

亀岡市は長年水害に悩まされてきた土地柄。
当日は、床上浸水した時の苦労や体験談など、手作りの資料をご持参くださった方もおられて、
水害に対する関心の高さがうかがえました。

また、聞き取りの中では、過去のお話から、今後の治水のあり方についての意見交換に発展した一幕もあり、
水害の被災経験が水害意識にダイレクトに結びついている地域であることが伝わってきました。

この河原林には、水害防御の知恵がよく表れた街路景観があるのですが、
なんと15年ほど前に、わが関大の建築学科が景観調査をしていたご縁があったそうです。
お恥ずかしながら、私自身も亀岡市の文化資料館から情報提供を受けて、今回初めてその調査報告書の存在を知りました。
地域固有の文化、言い伝え、知恵。それらが一体となった景観の価値を今一度考えていきたいなと思います。
和田君の研究は更に進化しそうです。
(林)