2026年6月,論文が公開されました.
高橋佑介,土肥裕史,奥村与志弘,避難開始における論理的判断と直感的判断の関係を考慮した津波避難シミュレーションの提案,土木学会論文集,Vol.82,No.13,25-13320,2026.こちらから閲覧できます.
抄録
住民の避難開始の判断は,論理的に行われる場合と,直感的に行われる場合があり,判断特性の異なる住民同士が相互に影響し合う.しかし,実際にはどの程度影響を与えているのかは不明である.そこで,前者による避難開始を計算可能な避難シミュレーションに,後者による避難開始を導入し,両者の関係によって地域の避難開始がどのように変化するのかを検討した.結果,(1)地域の早期避難を促すには,論理的判断で避難する住民が揺れの直後に避難することが強く影響する,(2)論理的判断で避難する住民を増やしても,それらの住民が揺れの後,しばらくしてから避難する場合,かえって地域の早期避難を妨げる可能性がある,(3)論理的判断で避難する住民が多く,かつ避難開始が早い場合,残された住民の避難開始が難しくなる可能性があることが示された.