「南海トラフ巨大地震を見据えた大阪梅田地区の安全・安心イノベーション研究会」2022年6月設立

設立の趣旨及び目的

大阪梅田地区における発展の原点は,大阪駅が開業した1874(明治7)年にまで遡る.昭和初期には,1928(昭和3)年梅田貨物駅開業,1929(昭和4)年阪急百貨店開業(世界初の駅直結型百貨店)など,西日本最大の物流拠点として,そして複合商業エリアとして,さらなる成長を成し遂げた.戦後も世界最大級の地下街が新たに建設されるなど,今や1日250万人が行き交う西日本最大のターミナルであり,現在進行中のうめきたプロジェクトはその成長をさらに加速させる起爆剤として位置付けられる.

人類は新型コロナウイルス禍を経験し,安全・安心の価値を再認識した.日本も例外ではない.しかしながら,我が国は南海トラフ地震や首都直下地震,気候変動に伴うスーパー台風など,アフターコロナも私たちの暮らしを脅かす課題は山積である.そのような中で,安全・安心の価値を創出する拠点として,同地区に対する期待はこれまでになく高まっている.同地区の発展を支えてきたひと・モノ・知のターミナルとしての強みを活かして生まれる新たな活動は,単に,同地区が致命的な被害を受けることを回避するというだけではなく,同地区と繋がる国内外の多くの地域が災害に強くなる効果も生み出す.本研究会は,同地区が安全・安心のイノベーションを創出するターミナルとして歩み出すための第一歩として設立するものである.なお,大阪府には企業が32万社あり,同地区が安全・安心産業の一大拠点となるポテンシャルは十分にある.

研究期間

2023年度から2025年度

メンバー (2022年11月21日時点)

大学関係者
飴野 仁子関西大学 商学部
石田 和之関西大学 商学部
奥村与志弘 (代表)関西大学 社会安全学部
小山 倫史関西大学 社会安全学部
菅原 慎悦関西大学 社会安全学部
友枝 明保関西大学 総合情報学部
西岡 健一関西大学 商学部
松本 亮介関西大学 システム理工学部
安田 誠宏関西大学 環境都市工学部
参画企業・行政機関
大阪府 危機管理室
大阪市 危機管理室
阪急阪神不動産
関西電力送配電
西日本旅客鉄道
西日本旅客鉄道
大阪ガス
Daigas エナジー
GK 京都
MBS メディアホールディングス
エフエム大阪
UHA 味覚糖株式会社
第1回 うめだ南トラ研究会の様子