田原市防災キャンプ事業 伊良湖岬小・南部小

R01.06.27:田原市立伊良湖岬小学校,「災害に強く生きる」,田原市教育委員会(防災キャンプ事業・特別授業WS有).

R01.06.27:田原市立南部小学校,「防災・減災の新時代の幕開け「北風の防災」から「太陽の防災」へ」」,田原市教育委員会(防災キャンプ事業・特別授業).


田原市が実施している防災キャンプ事業のアドバイザーを務めています.

伊良湖岬小でワークショップ

午前中は,田原市立伊良湖岬小学校で特別授業をしました.この小学校は,伊良湖小学校,堀切小学校,和地小学校の3校が統合して2015年に誕生した小学校です.5,6年生に,地震・津波で命を落とさないために,また,厳しい避難生活を生き抜くために,何をすべきかを考えてもらいました.

ワークショップでは,1週間前に南海トラフ巨大地震が発生したと想定し,避難所で生活をしている場合と自宅で避難生活をしている場合のどちらかのシチュエーションで,どのようなことで厳しい状況になりそうかを,班毎に分かれて話し合ってもらいました.地域の皆さんにもご参加いただきました.

小学校のブログでその時の様子を紹介してくださっています.

 

南部小での再会

午後からは,田原市立南部小学校に移動しました.6年生に講話をする機会をいただきました.

実は,彼らは昨年も私の話を聞いてくれています.1年ぶりの再会です.私の話を覚えてくれていました(雑談で話した内容がほとんどでしたが・・・).今年の講話の中で,大阪北部地震で家具などの自宅内のものが倒れたことが原因で,3名の方が命を落とされたことを紹介しました.子供達に家の中の様子を聞くと,ほぼすべての生徒が家具は固定されていると教えてくれました.全国平均は5割程度ですから,流石だと思いました.昨年の私の話を聞いたあとに固定したと教えてくれた生徒もいました.

 

ゼミ生たちへ

今年は5名のゼミ生に特別授業を手伝ってもらいました.まだ,テーマが決まっていない学生もいます.論文を読んで研究課題を見つける方法もありますが,実社会を見つめ,どのような社会であるべきかを考えて課題を見つける方法もあります.東海地域で最も厳しい揺れと津波が想定されているまちで何が問題になっているのか,それに対して,今すべきこと,10年かけてすべきこと,色々なことを考えてもらえたのではないかと思います.

 

まとめ

「将来の災害で犠牲者を出さないこと」と「今の暮らしが幸せであること」の両立が求められます.間違っても,子供たちがこのまちに生まれてきたことを残念に思ってしまうような防災であってはならないと思っています.