本村 康哲 教授 MOTOMURA, Yasunori

教員紹介
京都府に生まれ、大阪府で育ち、大阪の大学、神戸の大学院に通い、姫路の大学で勤務した後、2001年に関西大学に着任しました。
学部時代には、技術教育を専攻し、研究室ではプログラミング、デジタル回路、熱・流体力学、数値シミュレーションを学び、遊具である「竹とんぼ」の飛翔に関する研究に取り組んでいました。大学院の修士課程および博士課程では、中性子ラジオグラフィを用いた液体金属の流れ場の画像計測、画像処理、数理形態学、ニューラルネットワーク等の研究に従事しながら、UNIX、コンピュータネットワーク等のICTスキルを身につけました。
関西大学に赴任してからは、インターディパートメント・人文情報コースおよび情報文化学専修のカリキュラム、2021年度からは教育文化専修のカリキュラムを担当し、2023年度から教育文化専修のゼミ生を受け入れました。この他、大学の初年次教育、ライティング教育、教育評価(ルーブリック)、学習および教育支援システム(LMS, eポートフォリオ)、教育工学等の分野で研究に携わってきました。自然科学やICT等の特定分野にとどまらず、幅広く教育(というより個人の学習行為)に関心があり、ゼミ生と一緒に取り組んでいます。
専修ゼミ
3年次の専修ゼミ3・4では、1冊の本を読みながらゼミ生の皆さんたちと一緒に教育と学習について議論してきました。
- 2023年度 教育は何を評価してきたのか
- 2024年度 私たちはどう学んでいるのか: 創発から見る認知の変化
4年時の専修ゼミ5・6では、春学期にテーマを模索するための講読と発表、秋学期は各自のテーマに基づいた発表を行いながら、論文の執筆を進めます。現在は文献中心の研究スタイルですが、過去には質的・量的調査を用いた手法や、チームで教育支援システムの設計を行うプロジェクト研究を行ったゼミ生もいます。その時のメンバーや希望するテーマに応じて指導します。卒業論文はWordフォーマットを用意しているので、内容に集中して執筆に取り組めます。
卒業研究
2024年度は本ゼミ生の最初の卒業論文が出ました。基本的に教育に関連する社会課題の解決を目的とした研究提案をテーマにしている場合が多いです。
- 日本における主体的なギャップイヤ一実現のための提案
- 内発的動機づけをともなう英語教育に向けた変革の提案
- 不登校から見た学校教育のあり方
- 若者のキャリア形成に資するアルバイト活動の可能性の検討
- 特別支援教育における生成AIの利用
- 人文系学部の学生から社会人へのトランジションにおけるギャップの軽減
2023年度までに担当していた情報文化学専修においても教育関連のテーマが多かったです。
- 成人の持続的な学びによる日本のデジタル化促進ー世界電子政府ランキングの人的資本指標からー
- 大学から学生への情報提供の方法に関する考察と提案
- タブレットPCによるビジネスゲームを用いた家庭での金融教育
- 遠隔授業を導入したリカレント教育の新たな展開
- ピアノ教室におけるレッスンの遠隔化に関する研究
- 学校教育におけるアダプティブラーニングの活用に関する考察