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@2021 Hiroyuki Tanaka/Muographix
東京大学国際ミュオグラフィ連携研究機構は、同大学生産技術研究所、大学院新領域創成科学研究科、および九州大学、関西大学、シェフィールド大学、英国科学技術施設会議ボルビー地下実験施設、ウィグナー物理学研究センター、日本電気株式会社と共同で、世界初となる海底ミュオグラフィセンサーアレイの一部を東京湾アクアライン海底トンネル内部の100 mにわたって設置し、東京湾における天文潮位のリアルタイム測定に成功しました。
ミュオグラフィは、宇宙に由来する高エネルギー素粒子ミュオンを用いて巨大物体を透視する技術です。これまで火山、原発、ピラミッドなどの透視に成果を上げていますが、すべて陸域での測定に限られてきました。今回これをはじめて海へ展開し、天文潮位のリアルタイム測定に成功しました。
この測定の成功は、地震による津波や高潮をそれらが東京に到達する前にイメージングできることを示します。将来的にはセンサーアレイをさらに拡張することにより、より広域で津波や高潮を検知できるようになると考えられます。さらに東京湾海底に眠る天然ガス資源の探査への活用も期待されます。
関西大学では、東京大学ならびに一般のアーティストと連携してミュオグラフィアートチームを2017年に結成し、革新的な科学技術であるミュオグラフィを情報科学(コンピューターグラフィックスCG、仮想現実VR、拡張現実AR)あるいは絵画などのアートを用いて社会に発信してきました。今回初めて発表したの海底ミュオグラフィセンサーアレイもその対象として一般社会に発信していく予定です。(2021.3.19)
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