多摩美術大学美術館での展示と講演-「MUON 視る」中島裕司博士-  2018.5.19-6.17

『MUON 視る』  (F 50 ) 油彩

宇宙をイメージした空間を表した画面に様々な色の絵の具をスパッタリングすることで、宇宙線素粒子のミュオンを表現した。画面上のコラージュした糸は、ミュオンの動きであり、科学のデータの線でもある。所々、糸で囲まれた部分を彩色することで、ミュオンの存在の密度の濃さを表現した。最終的に目をリアルに描くことで『視る』を表現。ミュオグラフィのキーワードである『透視』である。『目』と糸の線は全体的に人間の顔を彷彿させる。鑑賞者は絵画から視られているような気持になり、よりその絵画作品を考えるであろう。目を描くことで、抽象的表現からシュールレアリズム表現へと変化。科学からアートへのイメージを重ねた。 中島裕司記

 

中島裕司博士講演「ミュオグラフィとアート」 2018.5.20