学生ブログを閲覧している皆さま,こんにちは!奥村ゼミ4回生の岡林里咲,保田香音です!
11月15日・16日に,南あわじ市阿万地区で津波避難に関する1泊2日の実地調査を行いました.奥村ゼミの3回生全員と,4回生からは赤坂,岡林,齋藤,保田の4名が,修士からは上野さん,大槻さん,久世さんの3名が参加しました.4回生の4名と,修士の久世さんは昨年に引き続いての参加となりました.
11月15日(土)は,福良港周辺の津波防災対策や,阿万地区がどのようなまちなのか,まち歩きを兼ねて現場を調査しました.16日(日)は,早朝から津波避難訓練が実施され,住民の皆さんの避難の様子を調査させていただきました.
この投稿では,4回生が1日目の活動について,写真と共にご紹介します!
▶︎ 福良まち歩き

インド出張で不在の奥村先生に変わって,修士の久世さんが説明をしてくださいました.昨年参加した我々,4回生も微力ながら説明のサポートをさせていただきました.

福良地区の防潮堤はTP+2.95mの高さで整備されているそうです.景観を壊すことなく福良港が見渡せる高さになっており,当日は光を反射して海面がキラキラしていて綺麗でした.福良地区では,最大でTP+8.1m(レベル2)の津波が想定されています.

福良港津波防災ステーション(通称:うずまる)の見学にも行きました.この施設は,「備える」「伝える」「逃げる」「学ぶ」ことを目的として,2010年に開館しました.福良の観光に来た人がうずまるを訪れる,もしくは防災に興味を持って来た人が観光もして魅力に気付くという相互作用が期待されています.

福良に来ると想定されている津波の高さが柱に示されており,視覚的に津波の恐怖を理解することができました.ここでも,久世さんが解説をしてくださいました.(昨年の奥村先生の写真を参考に,立ち位置やポーズにもこだわった一枚です笑)

職員の方から直接お話を伺いました!どのようにしてこの施設ができたのか,どのような役割を期待され,果たしているのかなど15分ほどお話しいただき,学生一同メモをとりながら熱心に耳を傾けていました.「うずまる」には,防潮堤に設置されている陸閘や水門を制御するコンピューターもあり,平常時・災害時におけるこの施設の重要性を改めて感じました.また,津波防災についてアニメーションで学べるような工夫もしてありました.実際に小学生くらいの子どもを見かけ,防災教育として機能していることを実感しました.

屋上は,災害時に一時的に避難できるような広いスペースになっていました.職員の方によると,「施設内の2階と屋上には約300人の住民が避難でき,避難タワーの役割も担っている.」とのことでした.しかし一方で,「屋上の高さは9.6mであり,南海トラフ地震を想定すると避難タワーとして機能することは現実的ではなく,基本的には高台に避難してもらう必要がある.」とも説明してくださいました.


奥村先生おすすめの「Gエルム」さんにて,昼食後にみんなでジェラートを食べました.とても美味しかったです!ぜひ福良に行った際には訪れてみてください!
1日目の福良での活動はここまで!ここから先は阿万地区での活動をご紹介します!
▶︎ 阿万中西地区まち歩き
宿に到着後,さっそく阿万地区を散策しました.2日目に参加する避難訓練の待機場所を確認するため,下見も兼ねて歩いて回りました.下見を終えたあとは,宿のすぐ近くにある海水浴場へ.

貝殻を集めたり,地層を観察したり,水切りをしたり,写真を撮ったりと,各自思い思いに海辺の時間を楽しみました.ちょうど夕日が沈む頃で,オレンジ色の光に染まった海を背景に,みんなで集合写真も撮影しました.

今回は3回生・4回生・M1の3学年が参加しており,学年を越えてさまざまな話ができる貴重な機会となりました.普段あまり話す機会のないメンバーの新たな一面も知ることができ,とても楽しい時間でした.お肉も海鮮もどれも美味しく,大満足の夕食でした.

食後にふと空を見上げると,頭上いっぱいに広がる満天の星.なんと流れ星まで見ることができました.写真では伝えきれないほどの美しさで,これまで見た星空の中でも一番と言えるほどの光景でした.
以上が1日目の活動の様子になります.とても充実した1日となりました!2日目の活動については,3回生が記事を書いてくれているので,そちらをぜひご覧ください!