ゼミに入って,私たちこんなふうに変わりました!|先輩に取材 2025 #1

執筆者:佐々木大毅(3回生),星野理(3回生),吉井皐大(3回生)

初めまして!奥村ゼミ新3回生の佐々木,星野,吉井です.これからどうぞよろしくお願いします.

先日,記念すべき第1回目のゼミが開催され,先輩方にインタビューをさせていただきました.ご協力くださったのは,4回生の松本汰寛さん,上出さん,赤坂さん,そして修士2回生の八木さんの4名です.

先輩方にインタビューをしている様子

Q1.こんな出来事に関心を払うようになったなんて,私変わったな.

――ゼミに入ってからの学びや経験を通して,自分の中に生まれた変化や,これまで気にしていなかったことに目が向くようになった瞬間について教えていただきました.

先輩A「整理整頓の大切さについて,以前よりも気を配るようになりました.奥村先生の『データファイルの保存場所をいい加減にしていると,探し物にかかる時間がじわじわと増えていく.1回あたりは数分でも,それが何百,何千回と重なれば,膨大な時間になる.その時間を,人生の終わりに「もったいなかった」と悔やむことになるかもしれない.』というお話が印象に残り,日常的に整理整頓を心がけ,ものを適切に管理することを意識するようになりました.
現在では,就職活動に関する情報も整理・管理できるよう工夫しています.また,奥村先生のお話は心に残るものが多く,日常のふとした場面で先生のお話が思い出されることがあります.そのたびに,ゼミでの学びと日常生活とが自然につながっていることを実感しています.」
先輩B「ゼミに入る前から防災には興味を持っていました.その関心の多くは災害が発生する前に実施する“事前対策”だったのですが,ゼミで災害関連死などについて学ぶうちに,災害が発生した後の“事後対応”の重要性に気づき,災害ボランティアなどにも関心を持つようになりました.」
先輩C「日常の中で『この場所は災害時に安全か』ということに敏感になりました.旅行先や商業施設を訪れる際には,防災情報が掲示されているか,災害時の避難場所が確保されているか,避難経路の案内板が設置されているかなどを気にするようになりました. また,課題への向き合い方にも変化がありました.ゼミの課題量の多さを経験する中で,計画的に取り組む姿勢が身につき,複数のタスクを並行して進められるようになってきました.」
先輩D「細かい部分にまで気を配るようになった気がします.たとえば,プレゼンのスライドのデザインです.『伝える』ために,細部まで作り込まれた先輩や同期のスライドを見ているうちに,その重要性に気がつきました.ゼミに入る前は気づいていなかったことです. 周囲の真剣な姿勢に刺激を受けて,自分の意識や取り組み方が良い方向に変わってきていることを実感しています.」

先輩方がゼミの環境に影響を受け,成長されてきたお話を伺い,私もこの恵まれた環境に身を置けることに,大きな期待とワクワクする気持ちを抱きました.

文責:星野

Q2.こんな業界に関心を払うようになったなんて,私変わったな.

――ゼミ活動を通じて,どのような業界に関心を持つようになったかについて,お話を伺いました.

先輩A「もともと,暮らしを支える住宅に深く関わる仕事に魅力を感じ,ハウスメーカーに興味を持っていました.その思いは今も変わりませんが,奥村先生の『当たり前の毎日が当たり前ではない』というお話を通じて,いざというときに備えることの大切さにも気づかされました.
それをきっかけに,もしものときに備える損害保険にも関心を持つようになりました.自動車事故や火災といった日常に潜むリスクへの備えとして,損害保険が果たしている役割は,事故や災害を横断的に学べる社会安全学部の学びとも深くつながっており,新たな魅力を感じています.」
先輩B「私はゼミ外のさまざまな経験を通じて,関心のある業界が広がっていることを実感しています.
たとえば,あるとき保険代理店の職員さんとお話しする機会がありました.お客様に寄り添いながら最適な保険を提案するその姿に,“人と人をつなぐ”この仕事の魅力を感じました.また,学生団体のツアーを計画する中で出会った中小企業の旅行代理店にも惹かれました.大手企業にはない柔軟な対応や,学生に親身になってくれる姿勢に触れ,ここにも“人に寄り添う仕事”の面白さを感じました.
先輩C「最初は,消火器や防災グッズなど,“THE 防災”といった分野に興味を持っていました.そうした身近な防災から関心を深める中で,日本だけでなく世界にも目を向けて考えるようになり,水不足や貧困に苦しむ人々を支えたいという思いが芽生えました.その延長で,生活基盤を広げるインフラ業界にも関心を持つようになりました.」

奥村先生のお話を自分ごととして捉えることや,さまざまな人と関わる中で,物事を多角的に見る視点を持つことの大切さに気づかされました.そうした姿勢が,自分自身の関心や選択肢を広げていくのだと,先輩方のお話から学びました.今後のゼミ活動では,先輩や同期の多様な意見を取り入れながら,自分の中でもじっくりと考えを深め,自分なりに向き合いたいテーマを見つけていけたらと思います.

文責:吉井

Q3.他の人には共感されないかもしれない自分だけのこだわり

――ゼミでの学びや日常の経験を通して,自分の中に自然と生まれた“ちょっとしたこだわり”について伺いました.人から見ると不思議に思われるかもしれませんが,自分にとっては大事なこと.それぞれのこだわりから,先輩方の人柄が垣間見えました.

先輩A「スマホの充電が40%を切らないように気をつけています.大阪府北部地震を経験してから,もしものときにスマホが使えなかったら困るなと思うようになり,それ以来モバイルバッテリーを持ち歩くのが習慣になりました.ちょっと神経質かなとも思いますが,自分にとっては“安心感”のための大切なこだわりです.」
先輩B「居酒屋に行くと,つい『とりあえず生で!』って言いたくなるのですよね(笑).最初の一杯は絶対ビールって,なんとなく決まっています.あと最近,ベストにハマっていて,気づけば4着持っていました.ちょっとしたことだけど,こういうこだわりがあると毎日がちょっと楽しくなります.」
先輩C「集合時間の10分前には到着するように心がけています.もともとは遅刻をして周囲に迷惑をかけたくないという思いから始まった習慣ですが,今ではそれが自分の中で当たり前になっています.余裕を持って行動することで,気持ちにもゆとりが生まれますし,授業やゼミ活動にも落ち着いて取り組めるようになりました.小さなことかもしれませんが,自分にとって大切なこだわりのひとつです.」
先輩D「家やカフェよりも,大学の院生室で作業するほうが集中できるので,できるだけそこで取り組むようにしています.なんとなく,自分の“作業モード”がスイッチオンになる場所というか.落ち着いた環境で進めると,気持ちの切り替えもスムーズになりますし,結果的に効率も上がる気がしています.」

先輩方の話からは,それぞれの性格や生活スタイルがよく伝わってきました.他の人から見たらちょっと変わっているように思えることも,自分にとっては大切なことだったりしますよね.こういう話を聞くと,人それぞれの「らしさ」って面白いなと感じます.

文責:佐々木

最後に

インタビューに応じてくださった先輩方,ありがとうございました.最後に,これから始まるゼミ活動に対する意気込みを記します.

佐々木:
奥村ゼミでの2年間は,ほかの大学や学部ではなかなか得られない貴重な経験になると思います.一つひとつの学びを自分の糧にできるよう,日々全力で取り組んでいきます!

星野:
私は,これから始まるゼミ生活を「充実した2年間だった」と振り返ることができるように,実り多い日々にしていきたいと考えています.そのために,自ら積極的に行動する姿勢を大切にしていきます.研究に取り組むのは初めてですが,失敗を恐れず,前向きに挑戦していきたいと思います.これからの2年間,どうぞよろしくお願いいたします!

吉井:
ゼミ活動をはじめとするさまざまな場面で出会う先生や先輩方,そして同期の仲間とのコミュニケーションを大切にし,「出会いを大切にする」ことをモットーに,有意義な2年間を過ごしていきたいと思っています.これからの2年間,どうぞよろしくお願いいたします!

文責:全員