「地震工学論文賞・論文奨励賞 表彰式」に出席しました

学生ブログを閲覧している皆様,こんにちは!奥村ゼミM2の高橋です.

先日,12/17に土木学会本部で開催された,地震工学論文賞・論文奨励賞 表彰式に出席してきました.受賞した論文は,「避難開始における論理的判断と直感的判断の関係に注目した災害体験を伝える文書の分析」,土木学会論文集80巻13号(特集号:地震工学)です.M2高橋と奥村先生の共著論文になります.アブストラクトは以下の通りです.

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 あらかじめ決めていた情報を受け取って避難を開始する「論理判断型住民」は,地域に醸成される切迫感を感じ取って避難を開始する「直感判断型住民」に対して大きな影響を与えていると考えられる.本研究では,行動開始の判断に論理性がある住民を「論理判断型住民」として,従来の定義を拡張した上で,直感判断型住民との関係性について検討した.東日本大震の証言記録532件を分析した結果,(1)全体としては,論理判断型と直感判断型の住民の比が2対8であること,(2)災害経験の有無や防災教育によって増減する潜在的な論理判断型住民の割合と,災害時に彼らの判断条件がどの程度満たされるのかによって,その比に若干の地域差が生じること,(3)高台避難か建物避難かという点に関しては両者に差がないことが分かった.

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朝,遅めの新幹線で東京駅へ向けて出発
新幹線からは富士山が綺麗に見えました
東京駅に到着!
お昼はとんかつで有名なまい泉へ
表彰式まで時間があったので少し東京駅周辺を散策してみました
ちなみに駅舎の後ろに見えるサピアタワーに関西大学 東京センターがあります
丸の内北口改札
中央線で四ツ谷へ
時間になったので土木学会本部へ
いざ表彰式へ
論文奨励賞の賞状です!
さくっと帰ります
無事帰宅

M1の時に行っていた研究が高く評価され,今回地震工学論文奨励賞を頂けることとなりました.今年のはじめには能登半島地震があり,津波が発生しています.また,将来,南海トラフ巨大地震や日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震の発生も予測されており,どちらも津波による被害が予想されています.津波からの被害を避けるには,やはり避難の問題は避けては通れません.そのような状況下において,私の津波避難に関する研究が評価されたことは,大変名誉なことです.指導していただいた奥村先生や副指導の先生方,研究の相談に乗ってくれた同期や研究室の後輩一同にはとても感謝しています.ありがとうございます!

私の博士前期課程はこの3月で終わりを迎えますが,今回評価していただいたことをモチベーションに,修士論文のクオリティをさらに良いものに出来るよう努力したいと思います.