執筆者:前田結衣(3回生)、東森碧深(3回生)
2023年11月19日、南あわじ市阿万中西地区で行われた津波避難訓練の実地調査に行ってきました。早朝から行われる避難訓練に備え、前泊して、地域のことを知るためにまち歩きをしました。
当日は、住民の皆さんが避難される様子を隣保ごとに観察しました。それぞれの集合場所に集まって来られた時間や、避難場所へ向かい始める時間、避難の際に交わされる会話の内容などを記録しました。また、隣保長の方に直接お話を伺い、昨年や一昨年の参加人数を記憶されているのかという質問もさせていただきました。
実地調査をすることで、阿万中西地区の皆さんがどれだけ熱心に防災・減災対策をされているのか、津波避難に対する意識の高さを実感することができました。地域での“死者ゼロ”を目指して熱心に取り組まれている姿からは、私たちも学ばなければならないことがたくさんありました。
調査前日は、福良港津波防災ステーション(うずまる)を訪れ、門扉の遠隔制御について学びました。災害発生時には自動的に門扉が閉鎖するシステムが構築されており、関係者が門扉を閉鎖しに向かわなくてもいい仕組みです。実際に、阿万中西地区にある兵庫県内初の津波対策水門(河川)も見に行きました。建設途中の水門は見たことがあったのですが、完成した水門を見たのは初めてでした。とても迫力があり、思わず見入ってしまいました!
夜には、宿泊先で、ゼミに入ってから念願だったBBQもしました。淡路島の特産物である淡路牛や玉ねぎなど、新鮮なものをたくさんいただくことができ、とても美味しかったです。夜の寒さも感じることなく、あっという間の楽しい時間でした。
調査終わりには、阿万海岸海水浴場を訪れ、綺麗な景色を堪能しました!津波の脅威を感じさせないほど、綺麗で穏やかな海ですが、“すぐに避難する”という津波避難に対する高い意識を持ち続けることの大切さを改めて感じた時間にもなりました。
多くのことを学び、ゼミ同士の仲も深まり、楽しく充実した2日間になりました!今回学んだことをこれからの研究にも活かしていきたいです。