執筆者 奥村ゼミ3回生 稲葉真緒
9月19日、愛知県田原市へ行ってきました。まず田原市堀切地区へ行き、10月頃に完成する津波避難施設「愛称:ほりきりひろば」を見学しました。
この地区は海岸沿いで平地であるため、南海トラフ巨大地震が発生した際、津波から避難するところが遠いという問題がありました。そのため、この地区の小学生は休み時間にランニングの時間が設けられ、避難できる体力作りを行っていました。このような状況だったのですが、この小学校は周辺の小学校と統合され、跡地に盛土を建設することで海抜約15mの「ほりきりひろば」ができることになりました。一旦10月頃に完成する予定ですが、「ほりきりひろば」に避難したあと取り残される場合も考え、これから設備を整えていくそうです。
次に、田原市南部小学校へ向かいました。この小学校では、防災キャンプという避難所宿泊体験を行ったり、耐震についての出前授業を受けたり、災害について様々な学習をしていました。
今回、5・6時間目を使い、6年生によるこれまで学んできたことについての発表、そのあと奥村先生のお話がありました。6年生全員、工夫を凝らし、学んだことをどう次に繋げたか、これからどうしていきたいかを大きな声で発表していました。この発表を聞き、子供目線の考えに気づかされたこともあり、貴重な時間を過ごすことができました。
今回、田原市へ行き、その地域の取り組みに実際触れることで、大学の授業ではわからない、防災について新たな視点を学ぶことができました。
私はこれから田原市の災害に対する取り組みを通して避難所や関連死について研究していきます。