クック教授人物の3Dイリュージョンに挑戦 ”Challenge of 3D illusion to Muography art by Prof. Cook”

クックアート、3Dイリュージョン(逆遠近錯視)に関して、クック教授は世界で初めて人物画に挑戦しています。クック教授が顔を彫りこんだ造形物に色を付けた後(左写真)に、中島裕司画家が顔の表情を書き入れました(右写真)。顔や胸の部分は、へこんでいるのです。しかし、ふしぎなことにちゃんと女性の表情が浮かび上がってきました。左右、上下に動くと目がちゃんとついてきます。あと2週間ほどで完成しますので、関西大学博物館(千里山キャンパス)で7月17日から9月30日まで開催しますクック展「ふしぎな世界を体験しよう」で展示します。是非見に来てください。角谷 2017.6.25記

PS:クック教授によれば、この作品は物理学の対称性非対称性理論をアートで表現しようとしているとのことです。

もっと面白いことに、井出薫さんによれば、次のようなことがあるようです。「対称的な世界が美しいと感じるか、非対称な世界が美しいと感じるか、人によって異なる。本当かどうか知らないが、左脳が発達した人は対称的な世界を好み、右脳が発達した人は非対称的な世界を好むという説が昔あった。現実の世界は対称性と非対称性が相互に支え合って微妙なバランスのうえに存在している。このことは、私たちが右脳と左脳の両方を鍛え、対称性と非対称性をともに愛する寛容な精神を育てることが大切だと教えているのかもしれない。」