プロフィール

関西大学文学部哲学科美学美術史専修(当時)で美術史を学び、卒業後、同大学院文学研究科哲学専攻(美学美術史研究)に進学、博士課程前期課程を修了しました。2006年に関西大学から博士(文学)を授与されました。

1988年4月、兵庫県立近代美術館の学芸員に採用され、1997年4月から1年間、芸術の館(仮称)開設準備担として、兵庫県教育委員会事務局社会教育・文化財課で現在の兵庫県立美術館の設計などに関わりました。1998年4月には兵庫県立近代美術館に復帰し、2002年4月からは同館の移転により兵庫県立美術館学芸員となりました。これらの美術館では、企画展や常設展、教育普及などを担当しました。

2006年3月に東京六本木に建設中だった国立新美術館の設立準備室に転職、同年7月から国立新美術館の情報資料室長・主任研究員となりました。同館には2012年3月まで在籍し、6年半に8本の企画展を手がけ、ウェブサイトや図書室の運営、データベースの整備の統括を担いました。

2012年4月からは京都国立近代美術館に異動して情報資料室長・主任研究員として勤務しました。同館でもウェブサイトの運営やデータベースの整備の統括と並行して、企画展や常設展を担当しました。そして2018年4月、教員として母校・関西大学に戻り、現在に至ります。

丸30年間、美術館の専門職員として、4つの美術館と2つの美術館準備室で、日本や西洋の美術を幅広く扱いながら、職種も年齢も国籍も違う沢山の人たちと一緒に展覧会を創り、美術館を創ってきました。1995年に神戸で阪神・淡路大震災に、2011年には東京で東日本大震災に遭い、困難な状況下で「美術の力」や「美術館は何のためにあるのか」を深く考えさせられたことも、忘れることが出来ない体験です。美術館時代に蓄積した研究成果だけでなく、こうしたなかで得たものも、授業などを通じ皆さんに還元したいと思っています。

Twitter: https://twitter.com/Hirai_Shoichi

所属学会等

  • 美術史学会 会員
  • 美学会 会員/『美学』編集委員
  • アートドキュメンテーション学会 正会員
  • 関西大学芸術学美術史研究学会 代表
  • 美術評論家連盟 会員
  • 一般社団法人 全国美術館会議 個人会員

委員等

  • 兵庫県立美術館 作品収集会議 構成員(2023年10月-)
  • 公益財団法人 尼崎市文化振興財団 理事(2022年6月-)
  • 公益財団法人 西宮市大谷記念美術館 専門委員(2022年4月-)
  • 公益財団法人 きょうと視覚文化振興財団 評議員(2019年11月-)
  • 芦屋市文化推進審議会 委員/副会長(2019年4月-)
  • 公益財団法人 尼崎市文化振興財団 郷土画家白髪一雄作品整備・発信事業 アドバイザー(2019年5月-)
  • 独立行政法人 国立美術館 美術作品購入等選考委員会 委員/評価委員(2019年2月-)
  • 芦屋市美術作品収集委員会 委員(2018年4月-)

その他

  • 甲南大学 非常勤講師(2004年4月-)

過去の委員、非常勤講師等は「researchmap」をご覧ください。