光と温度により物理的・化学的性質を変化できる二重刺激応答性ゲルの設計とそのゲル基材上での細胞挙動に関する研究成果がPolymer Journalに掲載されました。

光と温度の外部刺激により,物理的・化学的性質を変化させることのできる二重刺激応答性高分子ゲルの設計とそのゲル基材上での細胞挙動に関する研究成果がPolymer Journalに掲載されました。光照射により弾性率を制御でき,温度変化により親水・疎水性を変化できる二重刺激応答性高分子の合成およびゲルの調製に成功しました。この光や温度によって性質を変化させたゲル上で細胞を培養すると,性質変化により細胞挙動を制御できることが明らかになりました。

温度応答性高分子-金ナノ粒子ハイブリッドマイクロゲルの設計と触媒活性制御に関する研究成果がMacromoleculesに掲載されました。

金ナノ粒子(AuNP)モノマーを用いた温度応答性高分子-AuNPハイブリッドマイクロゲルの設計と還元反応に対する触媒活性の可逆的制御に関する研究成果がMacromoleculesに掲載されました。従来の高分子-AuNPハイブリッドの設計とは異なる新しいハイブリッドマイクロゲルを設計する方法を提案しています。温度応答性高分子の応答機能によってAuNPの触媒活性を明確にON-OFF制御することにも成功しています。

キラル液晶性高分子ミセルに関する研究成果がMacromoleculesに掲載されました。

キラル液晶性高分子ミセルからの薬物放出に関する研究成果がMacromoleculesに掲載されました。両親媒性液晶性高分子ミセルに関する研究の第2報目の論文になります。キラルメソゲンを導入することにより,薬物の漏れを抑制でき,より明確に可逆的な薬物放出のON-OFF制御に成功しました。

光架橋高分子表面での細胞パターニングに関する研究成果がResponsive Materialsに掲載されました。

光架橋高分子表面での細胞パターニングに関する研究成果がResponsive Materialsに掲載されました。Wileyで新しく出版されますオープンアクセスジャーナル「Responsive Materials」のResearch articleとして第1報目の論文になります。光二量化基を導入したシリコーン系高分子にフォトマスクを通して光照射すると弾性率パターンを有する表面が形成され,その表面で細胞培養すると明確な細胞パターンが形成されることを見出しました。

制御重合により合成した温度応答性ゲルの相対的均一構造に関する研究成果がSoft Matterに掲載され,Back Coverに採択されました。

制御重合により合成した温度応答性ゲルの相対的均一構造に関する研究成果がSoft Matterに掲載され,Back Coverに採択されました。イメージ図には相対的に均一構造の網目が温度が低い領域では膨潤し,高い領域では収縮している様子を示し,光散乱によってその構造が評価されている様子が描かれています。

動的分子結合サイトを有する温度応答性ゲルを用いた薬物放出制御に関する研究成果がJournal of Materials Chemistry BのInside back coverに採択されました。

動的分子結合サイトを有する温度応答性ゲルを用いた薬物放出制御に関する研究成果がJournal of Materials Chemistry BInside back coverに採択されました。イメージ図の上部には分子インプリント法により薬物が結合されたゲルの形成が示され,下部には温度上昇に伴う分子結合サイトのコンフォメーション変化による薬物放出が描かれています。

体温付近で相転移する両親媒性液晶高分子ミセルに関する論文がACS Appl. Mater. Interfacesに受理されました。

投稿日時: 2022年6月22日

体温付近で液晶-等方相転移する両親媒性液晶高分子ミセルを設計し,温度変化に応答した可逆的なモデル薬物の放出制御に関する研究成果を報告しました。

Y. Inoue, K. Takada, A. Kawamura, T. Miyata
Amphiphilic Liquid Crystalline Polymer Micelles That Exhibit a Phase Transition at Body Temperature
ACS Appl. Mater. Interfaces, in press.

逆ミニエマルションRAFT重合による温度応答性コアーシェルミクロゲルの合成に関する論文がPolym. Chem.に受理されました。

逆ミニエマルションRAFT重合により双性イオンポリマーをコア,温度応答性ポリマーをシェルとするコア-シェル型のミクロゲルの合成に関する研究成果を報告しました。

M. Sasaoka, A. Kawamura*, T. Miyata
Core–shell Gel Particles Having Zwitterionic Hydrogel Core and Temperature-responsive Shell Prepared via Inverse Miniemulsion RAFT Polymerization
Polym. Chem., accepted.

薬物に対する動的結合サイトを有する温度応答性ゲルの設計に関する論文がJ. Mater. Chem. Bに掲載されました。

分子インプリント法により薬物に対する動的結合サイトを有する温度応答性ゲルを設計し,温度に応答したコンフォメーション変化によって結合能を変化させることにより,薬物放出のON-OFF制御に成功しました。この動的結合サイトを有する温度応答性ゲルに関する研究成果を報告しました。

Y. Toyoshima, A. Kawamura, Y. Takashima, T. Miyata
Design of Molecularly Imprinted Hydrogels with Thermoresponsive Drug Binding Sites
J. Mater. Chem. B, accepted.