過去の人々の多様な営みを、無限にあるテーマから探求する

学生各自の関心に応じてテーマを見つけ、史料や先行研究を読み解きながら、過去の人々の営みを探究するのが、大学で学ぶ歴史学です。過去の人々の多様で複雑な営みを理解するためには、自らの「価値観」や「常識」を一度棚上げする必要があります。なぜなら私たちの「当たり前」が、時代や地域を超える「当たり前」ではないからです。例えば、現在の私たちは毎日入浴するのは身体にいいと考えていますが、17世紀後半~18世紀初めのフランス人は、お湯に浸かると病気になると信じていたのもよい例ですね。

歴史学の研究対象は、恋愛や日常生活など無限です。この未開拓地で自由にテーマを見つけ、好きなだけ学びませんか。(嶋中博章)