2024年度の授業「学びの扉(世界史)」を紹介します!

世界史専修では、1年次生向けの世界史専修入門講義として「学びの扉(世界史)」(春学期金曜5限/秋学期金曜5限)を開講しています。このうち2024年度春学期は、「世界史研究の扉を開く」「現代世界の成り立ちを世界史から考える」「史料から世界史を読み解く」「世界史の新しい可能性」の4つのテーマに即して、担当教員の専門分野と関連させながら、世界史の学びの魅力を伝えます。

2024年度春学期の授業計画は以下の通りです。詳細はシラバスをご覧ください。春学期と秋学期の内容は一部を除き共通です(秋学期のシラバスはこちら)。世界史専修の学びに関心のある方は、ぜひいずれかを履修してください。


第1回 ガイダンス
 世界史専修とはどのような専修か(教員の顔ぶれ・専門・何を教えているのか、世界史専修でどのようなことを学べるのかetc.)を具体的に詳しく解説します。(池尻)

1.世界史研究の扉を開く
 世界史専修の教員たちが世界史を学びはじめるにあたって影響を受けた本や経験、なぜ研究の道に進んだのか等を各教員の体験を踏まえて話します。
第2回 ユーラシア遊記-留学・調査・在外研究-(森部)
第3回 『集史』の解読に明け暮れた学部生時代(橋爪)
第4回 時間のなかの変化 過渡期の歴史(中村)
第5回 小国スイスの「大きな歴史」(森本)

2.現代の成り立ちを世界史から考える
 世界史の学びが現在の社会・政治・文化等の理解にもつながっていることを、具体例を挙げて話します。
第6回 「民族」とは何か―中国の「少数民族」と「自治区」のなりたち(池尻)
第7回 ジャンヌ・ダルクの記憶とその利用(嶋中)
第8回 シンドラーのリスト(歴史的事実・小説・映画)(中村)
第9回 ツーリズムから考える西洋近代史(森本)

3.史料から世界史を読み解く
 各教員の研究の現場から、具体的な史料を紹介し、どのような読み解きができるのか話します。
第10回 『キングダム』から読み解く中国古代の歴史研究(森部)
第11回 「正統カリフ」はいつから「正統」なのか(橋爪)
第12回 歴史から抹消された幻のダライ=ラマの痕跡―イタリア人宣教師の報告書から(池尻)
第13回 嘘が語る歴史―マザリナードの世界(嶋中)

4.世界史の新しい可能性
 世界史専修で新たに開拓されている学びの領域について、教員の研究と学生の卒論から具体例を挙げて話します。
第14回 医学史におけるイスラーム医学の位置づけ(橋爪)
第15回 世界史専修の卒論って、どんな感じ?(森本)