金谷さんが電気学会電子材料研究会技術委員会奨励賞を受賞!

4年生の金谷瞳さんが、2023年11月に行われた電気学会電子材料研究会「次世代デバイス応用へ向けたエコシステム材料の合成・物性評価」で行った口頭発表を評価され、技術委員会奨励賞を受賞しました。発表タイトルは「二次元WSe2/WOx光シナプスデバイスにおける短期・長期可塑性」です。大学院生も多く発表した中での受賞です。おめでとうございます!

研究交流会

今年度も、関西学院大学日比野研究室、立命館大学中田研究室、関西大学環境デバイス物理研究室山本グループの3研究室で研究交流会を行いました。今年度は関西学院大学神戸三田キャンパスで行いました。

応用物理学会で発表

稲田教授と山本グループM1の中村さん、B4金谷さんが熊本で開催された応用物理学会で発表を行いました。中村さんにとっては初めての口頭発表、金谷さんは学会デビューでしたが二人とも立派に発表できていたのではないかと思います(金谷さんはポスター賞にノミネートされていました)。今回の発表や聴講を通して得られた情報をもとに研究をさらに進めてもらえたらと思います。

研究会を開催します【2023年8/31(木)@関西大学梅田キャンパス】

 山本が代表となっているJST SICORP 日本―台湾研究交流 AIシステ構成に資するナノエレクトロニクス技術研究課題「神経模倣コンピュータ応用に向けた超低消費電力二次元材料不揮発性メモリの創出」の活動の一環として、応用物理学会トータルバイオミメティクス研究会と共催で研究会を開催します。詳細は以下の通りです。多くの方のご参加をお待ちしております。


JST SICORP 日本―台湾研究交流 AIシステ構成に資するナノエレクトロニクス技術
応用物理学会トータルバイオミメティクス研究会共催

新材料・新原理で築くニューロモルフィックシステム

 人工ニューラルネットワークに基づくディープラーニングは、コンピューティングパワーの向上やビッグデータの登場と相まって、人間の認知機能を凌駕する情報処理を可能にしました。一方、ディープラーニングの学習過程では莫大な電力と時間が消費され、その学習の効率性は人間の脳には遠く及びません。近年、人間の脳のように超並列情報処理を低消費電力で実行可能なニューロモロフィックコンピュータや、学習にビックデータを必要としないリザバーコンピュータが注目を集めています。これら非従来型のコンピューティング技術を構築するためには既存の材料系や物理原理の枠を越え、多面的なアプローチが必要であると考えます。本研究会では、酸化物、有機分子、ゴム、イオン、スピンなどの新材料・新原理を用いてニューロモルフィックシステムを創り出している先生方にご講演をお願いしました。材料科学・物理学の観点から、ニューロモルフィックシステムの構築に向けて何が必要で何をすべきかを議論します。

日時:2023年8月31日(木) 13:30~18:10
場所:関西大学梅田キャンパス8階大ホール
参加費:無料
参加登録:https://forms.gle/kbgy4gCYgF1LhnnZ8 (Google Forms)
     先着50名、8/10(木)までにご登録ください

講演者:プログラムはこちら
 神吉輝夫(大阪大学)
 「オープニングリマーク」

 土屋敬志 (NIMS)
 「固体電解質界面近傍のイオニクス現象を利用するニューロモルフィックデバイス」

 矢嶋赳彬 (九州大学)
 「プロトンを用いたニューロモルフィック情報処理」

 木村睦 (龍谷大学)
 「酸化物半導体薄膜デバイスによるニューロモーフィックシステム」

 松本卓也 (大阪大学)
 「神経型情報処理を指向した分子ネットワーク構築」

 中根了昌 (東京大学)
 「時空間分布したスピン波の実現とリザバー計算への応用」

 櫻井良 (株式会社ブリヂストン)
 「マテリアルの力学的ダイナミクスによる情報処理の可能性」

M1後藤さんが第21回 JSAPフォト&イラストコンテストで優秀賞を受賞!

 山本グループ修士1年生の後藤新悟さんが、3月の応用物理学会で行われた第21回 JSAPフォト&イラストコンテストで優秀賞を受賞しました。作品は、Si/SiO2基板上に合成した二酸化バナジウム(VO2)結晶の光学顕微鏡像で、タイトルは「phase-flavored gummy worms」です。VO2結晶が相変化によって色鮮やかな縞模様を表している様子が、アメリカで良く売られているお菓子のgummy wormsに似ていることからこのタイトルにしました。後藤さん、おめでとうございます!

M2学生がMRS Fall Meetingに参加

稲田グループM2の長さんと袴田さんが、アメリカボストンで行われた2022 MRS Fall Meetingに参加しました。二人にとっては今回が国際学会デビューとなりましたが、外国人を含め多くの研究者と議論することで良い刺激になったようです。