教員紹介
准教授
森本 慶太
Keita Morimoto
ktmrmt[at]kansai-u.ac.jp
※[at]は@に変更してください。
オフィスアワー
月曜2限
専門分野
西洋近現代史/中央ヨーロッパ史/ドイツ史/スイス史
自己紹介
兵庫県の出身です。関西大学文学部で西洋史を学んでいたときに、小国ながら多様性を包みこんでいるスイスという国の成り立ちに興味を覚えるようになりました。関大卒業後は大阪大学大学院に進学し、近代スイスの観光史を研究テーマに定めました。院生時代はスイスの首都ベルンで1年半の留学生活を送りました。この間、研究だけでなく、趣味と実益を兼ねてスイス各地の史跡を鉄道でめぐったのもいい思い出です。2013年に博士(文学)の学位を取得し、2019年より関大の世界史専修に所属しています。現在研究しているのは、19~20世紀ドイツ語圏諸国における観光の大衆化をめぐる問題です。観光が特権階級の独占物から誰でも享受すべき対象へと変化する過程と、その間に生じたせめぎ合いに注目しています。最近、博士論文とその後の研究をまとめた著書を刊行しました(森本慶太『スイス観光業の近現代―大衆化をめぐる葛藤』関西大学出版部、2023年)。関心のある方はぜひご覧ください。
授業について
現在は世界史専修分属後の演習科目(ゼミ)をおもに担当しています。ゼミでは、西洋史分野での研究テーマの設定、文献の収集、史資料分析、そして口頭発表や文章表現といった、研究に必要な一連の能力を段階的に習得し、最終的には卒業論文の作成を通じて、みずからの研究を総合する力を養えるよう指導しています。3~4年次の「世界史専修ゼミⅢ~Ⅵ」には、おもに西洋近現代史を専攻する学生が所属しています。「世界史研究b」などの講義科目では、世界史との関連を意識しつつ、欧米の近現代史の諸問題を扱っています。また、課外活動として「西洋中世史研究会/西洋近現代史研究会」(西洋中世史・近現代史分野の図書輪読会)を開催しており、関心のある方の参加をお待ちしています。詳しくは、私の個人ホームページをご覧ください。
メッセージ
大学の世界史は暗記科目ではありません。「覚える歴史」から「考える歴史」へ向かうために、新聞や本を読む習慣を身につけ、世界の出来事に対する問題意識をもちましょう。