配属希望者へ

研究室での生活

研究室での生活は、週末を除く毎日、講義以外の時間を自分の研究に充てることが期待されます。出席やコアタイムは特に設けていませんので、自分でスケジュールを作成・管理し、与えられた課題や研究を遂行・報告する能力を身につけることが、当研究室の主な方針です。

各学生には研究に十分なスペックの計算機を貸与し、自由に利用できます。また、研究室所有のサーバーも必要に応じて使用できます。

学部生の導入教育では、マルチメディア処理や人工知能技術に特化したプログラミング言語、PythonやMatlabを学びます。PyTorchなどの深層学習用ライブラリの習熟を目指し、画像処理や深層学習に関する輪講を通じて、研究の基礎を身につけます。

研究の進捗状況については、週に1度、教員と学生が集まった週間報告会を設けて議論します。そのほか、研究室メンバーで持ち回りで国際会議や雑誌論文の輪読会を行い、最先端の知識について深める努力をしています。現在、これらの活動は全て対面で行われており、リモート参加は受け入れていません。

研究テーマの決定

当研究室では、研究テーマの選定において、教員が提案する候補テーマの中から選択することが一般的です。特に、大学院進学を考えている学生には、優先的にテーマを選択していただいています。ただし、学生が特定の分野に強い興味を持っている場合、自主的なテーマ設定も積極的に支持します。この場合、テーマは教員の専門分野と指導可能な範囲内で設定される必要がありますが、学生の独創性と主体性を重視しています。

研究設備

個人環境

深層学習用PC:HPCT WSX31-Silent

  • Intel Xeon Silver 4310 (2.10 GHz, 12Core)
  • 64GB DDR4-3299 REG ECC
  • 480GB SSD
  • 2TB HDD
  • NVIDIA RTX A4000 16GB GDDR6 Memory
  • Dual 10GBase-T Ethernet
  • 750W電源 80PLUS GOLD
  • Ubuntu 20.04LTS

研究開始時、全ての学生はGPUを搭載したPCとデュアルモニタが使用できます。個人デスクは、パーティションで区切られます。

計算機サーバー

研究室では、複数のGPU(A30、A6000、A4000、V100)を搭載した高性能計算機が稼働しており、日々の研究活動を支えています。

画像処理工学研究室(1)

学部生と院生の研究スペースです。学部生はこの部屋を中心に使用しますが、研究テーマに応じて研究室(2)を使用することもあります。

画像処理工学研究室(2)

研究室(1)の向いに位置する場所に、二つ目の部屋があります。

ミーティングルーム

ミーティングルームでは、ゼミや週間報告会を実施しています。その他にも、研究発表や文献調査などを行っています。

その他の設備

研究室(2)とつながった休憩室には、冷蔵庫、電子レンジ、ポットなどの生活用品が揃っており、自由に利用できます。

年間スケジュール

3月研究室配属
4月プログラミング・画像処理・深層学習ゼミ開始,新歓
5月研究グループ決定
6月大学院学内進学試験
7月卒論読み演習
8月大学院一般入学試験
12月卒論・修論中間発表,忘年会
1月卒・修論研究室締め切り
2月卒・修論発表会,追いコン

その他,研究成果が得られた段階で学会発表,論文執筆を行います.

研究を頑張るメリット

本研究室ではもちろん、研究に真剣に取り組むことで、社会に出てからも役立つスキルを身に付けられます。プログラミング技術をはじめ、プレゼンテーション能力や英語での発表を通じた英語力の向上が期待できます。就職活動の際には、こうした研究成果を自己PRに活かすことができ、あなたの努力の証明となります。

博士前期課程の学生には、国内外への出張機会があり、研究発表を通じて新しい環境を楽しむことができるのも魅力の一つです。指導教員の吉田も出張先での交流会を楽しみにしています。

学会への参加は、他大学院生との有意義な交流の場となり、視野を広げる絶好のチャンスです。さらに、業界関係者や国内外の大学、企業とのネットワーキングにより、貴重な人脈が形成され、将来的な就職や転職、仕事上の相談相手を得るきっかけにもなります。

配属された学生へ

大学4年生の皆さん、研究室での充実した学びと目標設定についてアドバイスをいくつかご提案します。

  • 研究室に足を運びましょう。特別な用事がなくても、そこで過ごす時間が重要です。また、メールなどのコミュニケーションツールはこまめに確認してください。
  • 専門的な文書を読む能力を高めるために、毎日多読することを心掛けてください。初めは、日本語の学術論文や新聞、書籍、ウェブ記事などでも構いません。
  • 研究室での目標は、「読む」「実行する」「書く」の3つのスキルを習得することです。これらは、将来のキャリアに大きな影響を与えるスキルです。
  • 4年生の夏までには、研究室のリソースを存分に活用し、新しいプログラミング環境に慣れ親しんでください。たとえ研究テーマから離れていても、サンプルコードを実行して結果を出すことで、プログラミング能力を高めることができます。
  • 秋になると、英語の文献を読むことに焦点を当てましょう。実験や計算の経験も、理解力を高めるのに役立ちます。
  • 多くを読むことで、自ずと多くを書けるようになるものです。卒業論文は多くの学生にとって初めての専門的な文書作成の機会であり、読んだ文献の量が多いほど、論文執筆がスムーズになります。
  • 毎日の積み重ねが成功の鍵です。先輩や同期生との意見が合わない時も、研究室で読み、コードを書き続けることが大切です。

これらの点を参考にして、楽しく、実り多い研究生活を送っていただければと思います。皆さんの成功を心から応援しています!