8月上旬に『運動会指導の原理と実践』(大修館書店)が刊行されます。
「はじめに」において、本書を刊行した問題意識について、以下のように書きました(抜粋)。
「今、運動会はオワコンの道を辿るのか、教育的に再生していく道を辿るのか、その分岐点にあります。教員の働き方改革の影響もあり、運動会を縮小する学校も見受けられます。その一方で、コロナ禍において、あえて運動会を開催して、学校づくりや人間関係づくりに活かした学校も少なくありません。このような過渡期・混乱期にあるからこそ、私たちは運動会指導の原理や実践に目を向けて、今後のあり方を冷静に考える必要があるのではないでしょうか」
運動会は、教育学者からも体育・スポーツの研究者からも軽視されてきた領域ですので、指導原理の本は希少です。運動会指導の系統性の章には、東日本大震災の後に運動会を開催した、制野俊弘先生の論稿も含まれます。実践に裏打ちされた解説ですので、説得力があります。
また、指導の原理や系統性だけではなく、幼稚園・保育園、小学校、中学校、高校、そして特別支援学校の実践を収録しています。そのような本は、これまでに無いかと思います。その中には、ニュースウォッチ9や朝日新聞で取りあげられた、コロナ禍で開催された淡路島の実践(岨先生・小学校)も含まれています。
本書の構成は以下の通りです。
第1章 運動会を取り巻く環境と実践上の課題
第2章 運動会指導の原理第
3章 運動会の実践
第4章 運動会指導の系統性
コラム① 学習指導要領における運動会の位置づけと目標の変遷
コラム② 学習指導要領における運動会の指導時間の変遷
コラム③ 日本一小さな保育園のでっかい運動会コラム
④ 運動会と感染症の学習コラム
⑤ 学校・地域の協働と運動会
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