- 論文指導に関して
- WORD機能メモ
- 論文草稿提出のファイル名に関して
- 論文ドラフト提出週間スケジュール
- 主張について
- 主張でないもの
- 序論と結論の機能に関して
- 添削した部分の修正
- データの量
- 先行研究
- 登場人物紹介や辞書記述など、通常のフォーマットに収まらない記述
- 先行研究について
- 卒論で特に大事な3点
- データの処理方法
- 先行文献の検索の仕方
- 文献名
- 人名と文献名
- コーパスを使用した場合
- 引用、出典、私訳の順
論文指導に関して
論文提示に関しては、OKまでに10回くらいのやりとりを、とお伝えしました。
また、最初の方にでてない人は後になってまとめて送らせても見れません、とお伝えしています。
これは添削を修正してほぼ毎週を送ってきていただくことを想定しています。
私にとってはしんどいですが、こちらの意見が充分反映されないとOKはでません。
これは卒業論文が指導の一環であることから自明です。
アカデミックな論文の形式と書き方のノーハウは指導教官がもっています。
それをみなさんに伝えてできるようになってもらうのが論文指導です。
WORD機能メモ
脚注にはWORDの脚注機能を使ってください
章のはじめはWORDのページ区切り機能を使ってください 小さな数字にはWORDの下付き機能を使ってください
論文草稿提出のファイル名に関して
すでにお伝えしているようにファイル名は
名前 年月日
でお願いします。
「卒論」というファイル名で送られても、皆さんにとっては唯一の卒論かも知れませんが、私にはたくさんの「卒論」が届くことになります。
年月日を入れていただくのはバージョン管理をしていただくためです。皆さんにとって、「誤って古いのを提出しちゃった」「pcが壊れて消えちゃった」ということがないよう、バージョン管理をし、USBなど複数の保存場所に保管してください。
修正は皆さんが好きなところをやるのではなく、こちらがコメントした部分をすべて、同様のところも含めて、次回までに直してください。
指摘した点が直されていないと私はまた指摘せざるを得ず非効率ですので。
以上、よろしくお願いします。
論文ドラフト提出週間スケジュール
月曜日中にファイルをメールで送っください。
spiralcricket[at]gmail.com ※[at]は@に変更してください。
こちらは授業時間までにLINEて添削を写真でお返しします。原本は個人研究室のポストにいれておきます。(1週間で廃棄します)
授業に質問のある人は、水曜日中に質問の内容をLINE個人メッセージで送ってきてください。
メッセージでやり取りできる内容はメッセージで済ませたいからです。
また、メッセージでの質問はいつでも大丈夫です。
主張について
主張は簡潔に。一文程度で書いてください。
主張でないもの
〜について調べる
は主張ではありません。
〜は〜である
と、結論を書いて無ければ、主張ではありません。
データが充分に揃ってなくても、可能性の高い結論を書いてください。
また、主張は簡潔に。
つまり、明快に、短く。
序論と結論の機能に関して
再びになりますが、序論と結論は本論のラベルです。基本的に論文の内容はすべて本論に書いてある必要があります。
序論と結論はそのサマリーです
序論と結論は鏡像的です。
心理学にはrecency効果とprimacy効果という記憶の概念があります。例えば、単語20を聞くと、一番覚えているのは最後に聞いた語その次に覚えているのは最初に聞いた語です。
ですので、重要な内容は、最後と最初に持ってきます。
さらに、頻度の要因が記憶には大事です。重要な内容は序論、本論、結論と三回聞くことで記憶に定着しやすくなります。
添削した部分の修正
添削した部分は必ず次回に修正して反映させてください。
そうでないと、添削する意味がありませんので。
私も毎回毎回同じことを書く無駄をしたくありません。
データの量
また、データを何件取るのか、個人LINEで連絡してください
コーパスは2000件、
画像やことわざなどは200件、
映画、ドラマは10時間〜15時間が目安です。
先行研究
先行研究は
2.1 を
はじめに
にして
どのような先行研究を取り上げるのか、書く
2.2以降、
各先行研究代順に作者の文献名をタイトルにして並べる
最後の節、2.xを
まとめ
として各先行研究の主張、類似点、相違点、対立点 を記述する
登場人物紹介や辞書記述など、通常のフォーマットに収まらない記述
登場人物の紹介や、辞書記述をどうすればよいか、という質問があります。
難しい問題ですが、鍋島ゼミの本文の構成要素には標題以外には
文
引用
例文
図
表
しかありません。
どれかのフォーマットに押し込んでください。
辞書は書籍と考え、引用形式でお願いします。
登場人物紹介は、節と項、例文番号をうまく組み合わせて対処してください。
先行研究について
先行研究では以下に留意してください。
これを「先行研究の付き合わせ」または「付き合わせ」と、呼ぶことにします。
- 各先行研究の主張を再度取り上げる。
- 各先行研究の類似点をまとめる。
- 各先行研究の相違点をまとめる。
- 先行研究間の争点を明らかにする。
- 分野として共通理解になっている点を明らかにする。
卒論で特に大事な3点
卒論で特に大事なのは次の3点です。
1. 先行研究
直接関連する先行研究が探せていること。複数あればさらに良し。
2. データ
ものによって200〜2000のデータをしっかり見ており、論文に出せていること。
3. 主張とデータの関係
主張がデータで裏付けられていること。それが言葉で明示的に論じられていること。
データの処理方法
ものによって200〜2000くらいは欲しいですね
このデータがこの研究の命ですので。
次に、ポストイットにそれを書きます
次に、近いものを近くに貼ります
この近い(形成の近さ)は自分の感覚で構いません
近いグループごとに丸をしてカテゴリーを作ります

先行文献の検索の仕方
英語の先行文献をweb of science、Proquestで探します。
どうしても見つからない場合には、とっかかりとして、インターネット検索をして、英語や日本語の論文を見つけ、その参考文献から広げていく、という手もあります。
いずれの場合にも以下の手順を取ってください。
- キーワードを英語で10くらい用意する
- キーワードの組み合わせを変えて、2〜3個ずつ検索する。
その際、英語のキーワードは正しい単語であることに留意してください。
文献名
○ 田中 (1997)
× 田中茂範 (1997)
○ Lakoff (1987)
× George Lakoff (1987)
× Lakoff, G. (1987)
× G. Lakoff (1987)
人名と文献名
ある出典を説明する際には、人名でなく、必ず文献名で書きます。
ある人の考えは、1997と2001で変わるかも知れないからです。
コーパスを使用した場合
コーパスを使用した場合
どのようなコーパスを使用したか、
どのような検索をしたか
説明が必要です。
引用、出典、私訳の順
That is the case. (Kendriaks 2018、私訳 その通りである。)