鍋ゼミでは以下の3点に力を入れます。
卒論サポート
卒業論文の書き方に関する指導をステップを踏んで行います。
就職活動サポート
学業優先であることはもっともですが、一般企業就職や教員採用を目指す人にとって就職活動は人生の大切な分岐点であることもキャリアセンター主事の経験からわかっています。
両立ができるよう配慮します。
学会サポート
研究者を目指す人に、学会や研究会情報を提供し、京大、神戸大学、大阪大学などの院生と交流の機会を提供します。
授業時間(予定)
木曜3限
前期予定 テーマの選び方、序論の書き方、先行研究の集め方、分析の仕方、参考文献の書き方
後期予定 前期の復習、個別指導
ゼミ概要
- 研究領域について。上記分野プラスジェスチャーや視線(コミュニケーション)企業の経済活動、広告、ブランド、ネーミング等に関わることその他面白そうなテーマで、自分から進めていければ、これ以外でもOKです。
- 雰囲気について。大分緩ゆるいです。鍋ゼミは2年、3年、4年と次第に緩くなっていきます。
- 院進学について。もちろん、勉強が好きな人は大好きです。他大学への進学も含めて相談に乗ります。
- 合宿について。沖縄、海外を含めて皆さんで決めてください。
これまでの卒論例
- メタファー 定番です。特定作家の日本語、英語のメタファーもいけます。クリエーティブな人向けです。
- コーパス。コーパスを使えば山ほどデータが集まります。多義、メタファー、男女の言葉、文法などすべてのテーマとも絡められます。
- 多義。 ある語が、どのような複数の意味を持っているか、およびその意味同士の関係、関係の種類について研究します。絶対に進むテーマです。真面目な人向けです。
- 構文文法。イディオムから文法を考えます。今後特に日本語で流行るテーマです。
- 身体性。脳科学から「意味は身体的である」ことがわかってきています。感覚と運動が言語理解に大きく影響をしています。たくさん英語の本を読みます。哲学や心理学が好きで英語が得意な人向きです。
可能な卒論テーマ(例)
過去の卒業論文
2020年度(2021.3卒業)
芦田 萌絵 | お金のメタファー―抽象的な言説を可能にする― |
扇谷 真奈 | 「アメリカ人女性」の表象について―1996年と2020年を比較して― |
斧 佑香 | ピクサー映画における擬人化―人間のようなキャラクターと表現― |
久保 舞佳 | 感情メタファー―怒りと嫉妬の用法について― |
小原 久依 | アメリカにおけるコーヒーチェーンの戦略とメタファー |
内藤 光咲 | 広告のメタファー―ビールの広告に注目して― |
中井 理紗 | 結婚のメタファー―メタファーから見る結婚観― |
中島 青生 | 海外のお菓子売上げとネーミングとの相関―アメリカ合衆国におけるお菓子ネーミングがもたらす販売効果― |
永田 浩基 | 字幕翻訳の処理におけるユーモアの分析―アメリカのドラマの字幕におけるユーモアの処理パターン― |
名畑 一生 | メタファー同定とディープラーニング |
西口 千里 | ドラマFriendsに観る恋愛の人間関係のメタファー |
浜崎 日菜子 | gossip girlから読み取るメタファー |
松井 彩夏 | catのことわざ―猫のイメージを考える― |
三廼 可南子 | インスタントラーメンのネーミング―ネーミングと売上の関係― |
吉田 絵美 | 英語の多義について―pitの意味から考える― |
2019年度(2020.3卒業)
今西 帆乃香 | 新たなloveメタファー―恋愛、愛はどのような存在なのか― |
岸田 雄希 | 演説におけるメタファー―マーティン・ルーサー・キング・ジュニアはどのようにして演説で人の心を動かしたのか― |
口田 麻衣 | 構文文法的on meの分析― on me構文の存在について |
久保 将真 | 「かたい」の多義―solid, rigid, hardの比較― |
後藤 慎平 | 英語のジョーク考察―理解とおかしみを妨げる要因― |
十河 桃香 | オノマトペがもたらす印象―濁音と清音の仕組み― |
土橋 京平 | 日米ユーチューブ比較―タイトルやサムネイルに用いられる効果的言語表現― |
長谷川 楓 | 類義語motionとmovementの多義分析―コーパスの例文を用いて比較する― |
尾藤 七海 | powerとforceの意味対照―コーパスに基づく多義分析― |
松林 莉奈 | 日本語のオノマトペ表現の英訳―英語の動詞に込められる様態の例― |
守谷 里菜 | 感情と液体の動詞のメタファー―液体の性質と感情の概念化― |
山本 康太 | 人生のメタファーと文化―ハンガリー語、英語、日本語の比較― |
山本 真由 | 動物の鳴き声におけるオノマトペの日英比較―実際の鳴き声との比較から― |
石関 束沙 | 香水のネーミングに見られるメタファー―曖昧表現と消費者の購買意欲― |
2018年度(2019.3卒業)
植村 真帆 | 感情のメタファーとメトニミー―体温上昇と心拍数上昇の観点から考える― |
大西 元子 | 映画の字幕翻訳における分析と考察―戸田奈津子と松浦美奈の翻訳を比較して― |
尾形 咲季 | ペットは擬人化できるのか―英語における動物の人間的用法― |
河内 瑠奈 | 英語のおける女性のメタファー―<女性はデザート>及び<女性はフルーツ>について― |
川本 瑞希 | 慣用句の日英語比較研究―「腕」とarmからの考察― |
貫野 栞 | 人工知能の未来―シンギュラリティによる影響― |
岸場 成美 | 記号によるブランディング―ブランドは虚偽であるか― |
窪田 佳歩 | sweetの多義における意味の記述方法―多義構造の分析をもとに― |
阪本 悠泰 | 近年における「お笑い」―なぜ、たとえツッコミが笑えるのか その役割を考察― |
佐野 詩音 | マルチモーダルなメタファー―広告における視覚メタファーの解釈― |
佐野 里菜 | Williamsの一方向性の仮説は本当に正しいか―楠見(1988)との比較― |
下田 莉緒 | 動画のオノマトペ日英比較研究―幼児の教育ビデオを対象に― |
辻 千夏 | 英語のオノマトペ―オノマトペの形態と音に注目して― |
ニ澤 奈々 | ブローカ野の構造と機能 |
花房 真帆 | 音象徴は本当に普遍的であるのか |
前田 聖月 | TENSIONのメタファー―MPAを用いた概念メタファーの分析― |
宮崎 航平 | 物語CM―日米の携帯CM比較― |
森野 佳奈 | 『ピーター・パンとウエンディ』からひも解く翻訳の変遷―1989年から2015年にかけて― |
2017年度(2018.3卒業)
石井 美佳 | 消費者の脳に働きかけるマーケティング法―商品の価値を決定づける広告表現― |
市場 里奈 | RADWIMPSが魅せる歌詞のメタファーと音楽の源泉―Oasisから受けた影響の分析― |
岡本 慎二郎 | 多義語の効果的学習とは―英単語forの中心的意味― |
笠原 悠 | エスニックジョークの可能性―優越理論の包括性― |
久保 太希 | 音楽家のインタビューに見る創作の源泉メタファー ―ミュージシャンは導かれる― |
田中 里歩 | 広告レトリックの日英比較―無形商品と有形商品の傾向の違い― |
西川 夢 | 映画ポスターに見る日米文化表現―その成り立ち、内容、ポスターまで― |
西田 匠 | ビートルズの歌詞に見られるメタファー ―時代的変遷を背景とした認知言語学的分析― |
野邊 聖一朗 | 商品のネーミングと売り上げの効果について―人気商品のネーミングの特徴― |
平田 大悟 | 英語のyes-no疑問文におけるイントネーションについて―実際の会話での使われ方―― |
槇 隆暉 | 使役移動構文と結果構文―メタファー的拡張を巡って― |
三浦 良太 | 日本と英語圏の国々におけるCMの違い―視聴者への直接的表現― |
森田 優衣 | 日英韓の恋愛ソング――擬物化メタファーと脱人間化メタファーが伝える言葉と声― |
大和 寛明 | 英語圏における広告―テレビCM、屋外広告、インターネット広告という媒体による効果の違い― |
2016年度(2017.3卒業)
浅田 茜 | 視覚的メタファーの分析―香水の広告に用いられる比喩表現― |
大藤 綾乃 | 役割語とキャラクターの関係性―キャラクター翻訳からみる役割語の働き― |
河原 希 | 漫画で使われるオノマトペの翻訳について―ONE PIECEの英訳における擬音語と擬態語の二重化― |
楠 あゆみ | 認知意味論とメトニミー ―認知能力に基づくメトニミー選択性― |
近藤 佑樹 | 洋楽とメタファー ―ジャンル別2010年ヒット曲におけるHAPPY IS UP:SAD IS DOWN― |
次井 円香 | 年代別にみるブランドネーム―語形成の移り変わり― |
堤 早矢香 | 女性のメタファー ―J-POPにみる機械としての女性― |
藤本 ゆめ | 就任演説に使われるメタファーについて―日米比較― |
堀 名津美 | 認知言語学観点から見る多義の判定基準―deepがはらむ言語的特性― |
山縣 弘照 | 人工知能倫理学―人工知能は意識を持つことができるかー |
大和 紗也加 | 日米の歌詞に見るメタファーの差異―邦楽は洋楽よりメタファーの数が多いのか― |
2014年度(2015.3卒業)
相原 由希 | 少女漫画に用いられるオノマトペの効果 ―なくてはならない「ドキドキ」― |
赤松 映里 | 日本語と英語の歌詞比較 |
井上 真綾 | 日本人が着る奇妙な英語 ―海外で馬鹿にされる日本のTシャツ― |
岡村 実加 | 音響音声学の可能性 ―言語学から周辺分野への応用まで― |
菊池 佳奈 | キャラクターにみる文化的差異 ―日本とアメリカの比較を通して― |
岸本 佳緒里 | 構文文法の分析 ―is it (just) me or X構文を用いて― |
塩谷 泰基 | 動詞の規則性と不規則性、その修得について |
清水 笑子 | 感情の概念構造について ―メタファーとメトニミーからの考察― |
寺島 奏 | スポーツオノマトペ ―役割と可能性― |
中野 加寿代 | 空間のメタファーにおける考察 |
藤原 奈菜 | 日本におけるロックンロール音楽の継承 ―THE BAWDIESを例にして― |
松本 奈那 | メタファー ―映画の台詞に見られるメタファーの分析― |
丸石 妹里 | 文学作品から見るロボット ―こころと身体の理想と現実― |
宮井 裕美 | 植物メタファー 日英対照研究 |
宮尾 未来 | 洋楽における恋愛メタファー |
山内 未来 | 日英語におけるポライトネス比較 ―映画の中の依頼表現を通して― |
?田 早紀 | 音声学・音韻論から見る日本語と英語の違い ―「ことば遊び」の視点から― |
2013年度(2014.3卒業)
居相 郁菜 | 絵本の色彩と文章間の共感覚に関する考察 ―幼児期に見られる共感覚への影響― |
大石 周平 | 菓子のパッケージデザインから見る日本とアメリカのマーケティング |
岡田 夏美 | ピクサー・アニメーションに見るメタファー―全体構造のメタファーと表現のメタファーの関連性― |
岡本 莉沙 | ことわざから見る女性観 ―日英語の比較を通して― |
北畠 真裕子 | ヘアカラーのネーミング―日本と海外の髪色表現の違い― |
塩崎 陽矢 | ロックミュージックとファッションの関係性―ロックファッションのルーツ― |
鈴木 千尋 | 野球のメタファー―人生と野球の類似性について― |
田中 慶三 | ジョークの構造―ズレを生み出す技法― |
適藤 早紀 | アメリカ人から見る、ネガティブな日本人―人気曲でのネガティブ表現の比較― |
直井 郁美 | Gossip Girlから読み取るメタファー |
南部 智世 | 日本のライブハウス変遷―米国とのかかわり方― |
西廻 安寿未 | アルヨことばは中国人キャラの代名詞アル―役割語とそのサブタイプ― |
船迫 秀章 | オノマトペの日英比較―豊かな日本語オノマトペの翻訳方法― |
水田 麻衣子 | ディズニー映画のジェンダー問題―プリンセス物語を通して― |
宮崎 真衣 | キャラ立ちするにはやり過ぎくらいがちょうどいい―元型とディズニーアニメーション― |
金 秀珍 | 日本と韓国の英語教科書の比較―中学校3年生の英語教科書を基に― |
2012年度(2013.3卒業)
奥野 千尋 | 日英対象語彙研究 ―語彙から文化を考える― |
木下 愛望 | 日本と欧米における色彩言語の違い ―生理的、心理的な色彩認知― |
熊 麻美子 | 規範としての女ことば ―作られた女ことば― |
倉本 まゆみ | イギリスの国語教育と日本の国語教育 ―小学校教育と国民性― |
髙橋 かおり | カオナシからみる『千と千尋の神隠し』 ―メッセージを読み解く― |
田村 理恵 | 笑いが生じる条件 ―ズレと優越の優位性― |
野谷 享平 | 映画スパイダーマンのメタファー ―背景と構造― |
野田 夕貴 | 男性のメタファー ―女性のメタファーから男性のメタファーを考える― |
原山 彩雅 | 「ことばと思考」について |
福多 晴子 | アメリカ人の美意識 ―肥満は健康であり美しい― |
柗田 良輔 | 語源に基づく英単語記憶法 ―形態論を利用した研究― |
森本 美香 | 広告の比喩表現 ―食品広告にみる比喩表現の広告利用について― |
矢藤 咲季 | 英語ジョーク ―4つの手法によるおもしろさの違い― |
山口 麻衣 | find him attractive 構文 ―非叙実性から捉える― |
?崎 真里子 | 英語の役割語について ―文学作品中の役割語― |
和田 歩 | 構文文法の解析 ―no sooner thanを例に― |
2011年度(2012.3卒業)
粟田 ひかり | 歌詞に見る愛の捉え方の移り変わりについて―社会と若者の恋愛観の関係― |
稲垣 あゆみ | 食べ物のメタファー―メタファーから男女の関係を考える― |
尾島 菜津美 | 洋楽におけるメタファー |
阪本 成美 | 身体部位の日英対照研究―腰の語彙を中心に― |
島尻 知佳 | Sharpの多義分析―中心義からの拡張― |
武市 鐘平 | 時間メタファーと写像―「マエ」の概念を中心に― |
橋村 佳奈 | サイコテラピーに出現するメタファー |
廣川 良尚 | CM、広告の言葉遊び |
町田 美奈子 | Heavyの多義について―日本語・英語両方の観点から― |
宮地 里奈 | キャラクターの音声、話す英語に見られる特徴―ディズニーアニメ映画から― |
森 愛理 | 二重目的語構文と与格構文の違い―giveを中心に― |
?見 優太 | 可算名詞・不可算名詞について―不可算名詞の可算的用法のあり方― |
四藤 卓郎 | flatの多義分析―メタファー的観点から― |
吉野 さやか | 前置詞inのプロトタイプからの拡張―語の意味拡張と教育の可能性― |
卒論のネタ
- 英語の短縮。フランス語では、若者言葉で、短縮がよく用いられる。日本語でも、キャミ、ワンピなど、女性だけが用いる洋服の短縮がある。英語ではどうか。
- 英語では、同じ言葉を複数回使うことが嫌われるという。その実態
- How do we find a new insect というか、How do you find a new insect というか、一般的な人について語るとき、Weというか、Youというか、日本語とどう違うかを調べてみましょう。
- 言葉の暴力はどこからかー法律の実例からー
- 『覆面系ノイズ』という映画を見て、「異性二人にコクられる」
という恋愛ものの定番シナリオがあることに気がつきました。
この映画では、昔から好きだった人よりも、今、近くにいてくれる人を選びました。
ちょっと前に見た『オオカミ少女と黒王子』という映画では、自分のことを慕ってくれる男性よりも、ずっと好きだったS男を選びました。(上とある意味、逆ですね)
二人から一人を選ぶという究極の選択の際、どのような要素が関わるのか、自分が好きな人?自分を好きな人?など、面白い話と思いますので、これを英語の映画で10くらい拾い上げて、一般化(し、日本語の映画と比較)するというのも一つのテーマとして挙げたいと思います。