日本笑い学会学術交流支部・第1回研究会《文学と笑い》が開催されます。
発表1 | 「文学作品のユーモアと翻訳不可能性」桑山佳子氏(東京外国語大学/チューリヒ大学) |
概要1 | 文学作品中のユーモアの翻訳は非常に困難であり、翻訳不可能性の議論に頻繁に登場するテーマのひとつである。しかしその一方、どんなに困難に見えるテクストであっても、翻訳者たちは訳文をつくりだしてきた。本発表では、現代日本文学の作品にみられるユーモアを対象に、その翻訳不可能性及び翻訳可能性について検討する。 |
発表2 | 「創造の戦略としての笑い―パラッツェスキ「反苦悩」を中心に」石田聖子氏(日本学術振興会特別研究員/立命館大学) |
概要2 | 二十世紀初頭ヨーロッパに興ったアヴァンギャルド諸派は悉く笑いを称揚した。そこで笑いは、時代の転換期に新たな表現を創造するための格好の契機ととらえられた。イタリアでは未来主義者アルド・パラッツェスキが宣言「反苦悩」(Il Controdolore, 1914)を執筆し、笑いの創造活動としての側面に光を当てた。本発表では、アヴァンギャルド諸派の理念・宣言、また「反苦悩」の読解を通じて、創造の戦略としての笑いをめぐり検討する。 |
主催 | 日本笑い学会学術交流支部 |
日時 | 2017年1月7日 16時40分〜19時10分 |
会場 | キャンパスプラザ京都・第3演習室(京都駅から徒歩5分) |
会費 | 一般500円(日本笑い学会会員は無料) |
関連情報 | 日本笑い学会学術交流支部 |