当ゼミを希望する皆さんへ

「安全の思想」とか「安全の哲学」とか、なんだか難しそうに聞こえるかもしれません。正直なところ、卒論のテーマは(安全やリスクに関係するものであれば)「なんでもあり」です。でも、だからといって「なんでもいい」わけではありません。ちょっとした日常の気づきを題材にしたい人もいれば、安全やリスクを哲学的に深く考えてみたい人もいるでしょう。どんな関心でも構いませんが、自分なりに「考えてみたい」という気持ちを持っていることが大切です。そうした学生を幅広く歓迎します。

菅原ゼミでは、

  • 「基準」や「想定」や「分類」や「受け入れられるリスク」の背後にある価値観を探ること
  • 現在の基準値や想定を問い直すための方法を身につけること を目指しています。

身近な安全・リスク問題でも、「なぜそうなっているのか」「どうやって線引きがされているのか」「誰がどのように決めたのか」と掘り下げてみると、社会の意外な側面が見えてきます。

専門演習(ゼミ)では、例年、ゼミ全体で一つのテーマを設定し、グループワークを中心に取り組みます。

  • 2025年度は、放射性廃棄物処分の関連テーマを予定しています。(※2025年春は教員の海外滞在のためゼミを開講せず)
  • 2026年度はまだ未定ですが、私の専門が原子力なので、何らかの形で原子力に関わるテーマになると思います。

ゼミの雰囲気

【ゼミ合宿】毎年ゼミ合宿を開催し,原子力施設などを訪問しています。下記リンク先にブログがあるので,読んでみてください。

2020年9月  1-Day合宿@高槻ミューズ(1期生 ※コロナのためキャンパス内で実施)

2021年12月 関西電力美浜発電所・敦賀ムゼウムほか(1期生+2期生有志)

2022年8月  関西電力美浜発電所・年縞博物館・水晶浜ほか(2期生+3期生)

2023年9月  東京電力福島第一原子力発電所・東日本大震災・原子力災害伝承館ほか(3期生)

【専門演習】ゼミ全体でグループワークを行い,成果発表会を実施します。

2020年度専門演習 COVID-19の報道分析 ⇒ 菅原+1期生の小林さん・長井さんで論文を書きました。『新聞メディアはCOVID-19をどう報じたか?―全国紙における「接触8割減」の内容分析―』社会安全学研究11: 57-81, 2021.(査読有)

2021年度専門演習 食品企業のリスクマネジメント / 新型コロナ対応ランキングの妥当性(人数が多かったので、2つのテーマに分かれて実施しました。秋の専門演習発表会では後者の成果を発表しました…写真撮り忘れです、ごめん。。)

2022年度専門演習 10万年後の未来と高レベル放射性廃棄物 ⇒ 4班に分かれて遠未来の社会について議論を重ねました。外部の先生もお招きして,梅田キャンパスで成果発表会を行いました。

【卒業研究】卒業研究テーマについて、分野の縛りは特にありません。自分の興味のある領域について,「基準」や「想定」の裏側を探ってみてください。原子力からディズニーランドまで、歴代のゼミ生たちは様々な問いを立ててくれました。同じゼミのなかで多様な分野のことを学び合えるのも、このゼミの特色です。これまでの卒業生たちの卒論テーマは、Alumniページを見てください。

【ゼミブログ】毎年,ゼミ生が自分たちでテーマを決めて,シリーズでブログを書いています(1番目の人のブログにリンクしています)。

1期生:「安全と私」「講義と私のアナザースカイ

2期生:「身近なコロナ対策」「社安での学びを活かして

3期生「ONとOFFの社安生活」「ストレスと和解せよ!~ストレスフル現代社会での処世術~

【ゼミ室】居心地のよい空間です。有効に活用してください。