論文掲載
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生理的なイオン強度下でUCST型液液相分離を起こす温度応答性双性イオン性ポリマーに関する研究成果がLangmuirに掲載されました。

生理的なイオン強度下でUCST型液液相分離を起こす温度応答性双性イオン性ポリマーに関する研究成果がLangmuirに掲載されました。2種類の双生イオンモノマーを用いた生理条件下の重合によりUCST型の液液相分離を示すポリマーの合成に成功しました。このポリマーは、温度変化によりコアセルベート液滴の形成および解離を制御できることが明らかになりました。(Fujii, Y.; Kawamura, A.; Morimoto, N.; Miyata, T. Langmuir 2025)

4分岐星型ポリマーの光ゲル化により調製された均一なネットワークを有する温度応答性ゲルの構造および特性に関する研究成果がPolymer Journalに掲載されました。

4分岐星型ポリマーの光ゲル化により調製された均一なネットワークを有する温度応答性ゲルの構造および特性に関する研究成果がPolymer Journalに掲載されました。4分岐開始剤を用いたリビングラジカル重合により得られたポリマーを可視光照射により架橋することで均一ネットワークを有する温度応答性ゲルの調製に成功しました。このゲルは,フリーラジカル重合によって調製されたゲルよりも均一なネットワークを持ち,緩やかな温度応答性を示すことが明らかになりました。(Itaya, N.; Norioka, C.; Satoh, K.; Kamigaito, M.; Kawamura, A.; Miyata, T. Polym. J. 2024, 57, 455

国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)の上木 岳士先生のグループとの共同研究の成果が,Soft Matterに掲載されました。

国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)の上木 岳士先生のグループとの共同研究の成果が,Soft Matterに掲載されました。NIMSの上木 岳士先生のグループが展開されているイオンゲルに関する研究で,私たちのタフゲルを設計する簡単な方法を利用することによって,優れた力学物性を示す丈夫なイオンゲルの合成に成功しました。引き続き,上木先生のグループとは共同研究を進めて,ユニークな力学物性を示すゲルの設計に挑戦しています。

様々なサイズを有する金ナノ粒子モノマーを用いた温度応答性高分子-金ナノ粒子ハイブリッドマイクロゲルの合成とその触媒活性に及ぼす金ナノ粒子サイズの影響に関する研究成果がGelsに掲載されました。

われわれが提案してきました金ナノ粒子モノマーを用いたハイブリッド材料の設計方法を利用し,様々なサイズを有する金ナノ粒子モノマーを用いた温度応答性高分子-金ナノ粒子ハイブリッドマイクロゲルの合成と触媒活性に関する研究成果がGelsに掲載されました。得られた温度応答性高分子-金ナノ粒子ハイブリッドマイクロゲルは,ある温度以下で高い触媒活性を示しましたが,その温度以上になると触媒活性がゼロになりました。また,金ナノ粒子のサイズによって触媒活性は大きく異なることを見出しました。興味深いことに,繰り返し温度変化に対してハイブリッドマイクロゲルの触媒活性の可逆的なON-OFF制御に成功しました。

光と温度により性質を変化できる二重刺激応答性ゲルの設計とそのゲル基材上での細胞挙動に関する研究成果がPolymer Journalに掲載されました。

光と温度の外部刺激により,物理的・化学的性質を変化させることのできる二重刺激応答性高分子ゲルの設計とそのゲル基材上での細胞挙動に関する研究成果がPolymer Journalに掲載されました。光照射により弾性率を制御でき,温度変化により親水・疎水性を変化できる二重刺激応答性高分子の合成およびゲルの調製に成功しました。この光や温度によって性質を変化させたゲル上で細胞を培養すると,性質変化により細胞挙動を制御できることが明らかになりました。

温度応答性高分子-金ナノ粒子ハイブリッドマイクロゲルの設計と触媒活性制御に関する研究成果がMacromoleculesに掲載されました。

金ナノ粒子(AuNP)モノマーを用いた温度応答性高分子-AuNPハイブリッドマイクロゲルの設計と還元反応に対する触媒活性の可逆的制御に関する研究成果がMacromoleculesに掲載されました。従来の高分子-AuNPハイブリッドの設計とは異なる新しいハイブリッドマイクロゲルを設計する方法を提案しています。温度応答性高分子の応答機能によってAuNPの触媒活性を明確にON-OFF制御することにも成功しています。

キラル液晶性高分子ミセルに関する研究成果がMacromoleculesに掲載されました。

キラル液晶性高分子ミセルからの薬物放出に関する研究成果がMacromoleculesに掲載されました。両親媒性液晶性高分子ミセルに関する研究の第2報目の論文になります。キラルメソゲンを導入することにより,薬物の漏れを抑制でき,より明確に可逆的な薬物放出のON-OFF制御に成功しました。

光架橋高分子表面での細胞パターニングに関する研究成果がResponsive Materialsに掲載されました。

光架橋高分子表面での細胞パターニングに関する研究成果がResponsive Materialsに掲載されました。Wileyで新しく出版されますオープンアクセスジャーナル「Responsive Materials」のResearch articleとして第1報目の論文になります。光二量化基を導入したシリコーン系高分子にフォトマスクを通して光照射すると弾性率パターンを有する表面が形成され,その表面で細胞培養すると明確な細胞パターンが形成されることを見出しました。

制御重合により合成した温度応答性ゲルの相対的均一構造に関する研究成果がSoft Matterに掲載され,Back Coverに採択されました。

制御重合により合成した温度応答性ゲルの相対的均一構造に関する研究成果がSoft Matterに掲載され,Back Coverに採択されました。イメージ図には相対的に均一構造の網目が温度が低い領域では膨潤し,高い領域では収縮している様子を示し,光散乱によってその構造が評価されている様子が描かれています。