教員紹介


准教授

嶋中 博章

Hiroaki Shimanaka

e-mail

hshima[at]kansai-u.ac.jp
※[at]は@に変更してください。

オフィスアワー

木曜4限

専門分野

西洋近世・近代史/フランス史/歴史理論

自己紹介

北海道苫小牧市の出身です。古都に憧れて奈良大学文学部に入学し、就職か進学か迷走の末、関西大学大学院に進みました。大学院では近世フランス貴族への関心から、彼らの書き残したメモワール(回想録)を研究することになりました。メモワールは主観的で信憑性に欠ける記述が多く、書かれていることをそのまま信用することはできません。ここから「フィクション」に分類されるテクストを歴史の証言として扱う方法論の構築が新しい研究課題に加わりました。この点では、パリ第3大学留学中に、文学と歴史の境界で斬新な研究成果を発表している「文芸事象の歴史に関する学際研究グループ(GRIHL)」と出会えたことは大きな収穫でした。2009年に博士論文を提出したあと、2016年から本学文学部に勤めています。現在は日記や旅行記にも研究対象を広げ、歴史と文学の双方向から近世フランスの文化や社会について研究をおこなっています。

授業について

講義科目(専修研究)では、古代から現代までの歴史学の歴史(史学史)を辿りつつ、各時代の世界史像について学び、「歴史を見る眼」を養います。演習科目(専修ゼミ)は、主に西洋近世・近代史に関心のある学生が所属しています。ゼミ生一人ひとりが自分自身の関心に従って研究テーマを見つけ、それに関連する先行研究を整理し、文献や史料を丁寧に読み解きながら、説得力のある歴史像を提示できるよう指導していきます。最終目標は卒業論文の作成ですが、そこに至るにはたくさんの優れた文章に触れたり、仲間との議論を通じて自分の見解を批判的に検討したりする作業が欠かせません。自ら学ぶ姿勢を大切にしてください。

メッセージ

専修での学びは、「役に立つから」よりも、「面白いから」を重視しましょう。