
教員紹介

助教
渡井 葉子
Yoko Watai
y-watai[at]kansai-u.ac.jp
※[at]は@に変更してください。
オフィスアワー
火曜4限
専門分野
西洋古代史/古代西アジア(オリエント)史/メソポタミア史/新バビロニア時代の社会経済史・女性史
自己紹介
山梨県甲府市で育ち、NHK特集「大英博物館」の影響で古代オリエント世界に憧れを抱くようになりました。東京女子大学の史学科に進みましたが、そこでは古代オリエント史はできず(ただし過去には古代オリエント学者であった三笠宮崇仁親王が教壇に立たれていました)、専門の先生の元で学んでみようと思い、中央大学の大学院に進学しました。ここで中田一郎先生のもとアッカド語を学び、新バビロニア時代の経済文書を研究テーマとすることを決めました。迷走した時期もありましたが、その後フランスに留学。パリ第1大学でF. Joannès先生の指導のもと、なんとか博士号を取得しました。パリでは6〜7年暮らし、まあいろいろなことがありましたが、ルーブルなどの美術館や歴史的建造物に気軽に行けたり、セーヌ川沿いでピクニックしたり、アルゼンチン・タンゴにはまって夜な夜な踊りに出かけたりと、楽しい時期を過ごしたと思います。帰国後、東京圏の複数の大学で非常勤講師を務め、2026年度から関西大学の専任教員となりました。関西に住むのは初めてです。
研究内容としては、新バビロニア時代からアケメネス朝時代(前1千年紀)バビロニアの社会経済史・女性史をテーマとしています。この時代には、売買や賃貸、債務の契約書や、結婚、財産分与などにかかわる文書が非常にたくさん残されています。こうした史料には正直ロマンのかけらもありませんが、分析の仕方によっては当時生きていた人々の生活や活動が生き生きと客観的な形で見えてきて、神々や王や英雄達が活躍する世界とはまた別の面白さがあると思っています。また最近では女性史・ジェンダー史にも関心があり、メソポタミアの女性の立場・活動の他、19世紀以降の西欧の(男性)学者によって、古代オリエント世界の女性にいかなるイメージが付与されてきたのかという問題にも関心を持っています。
授業について
1年生の「知へのパスポート」では、大学での歴史研究に必要な基礎知識を学んでいくと同時に、英国の歴史雑誌History Todayの記事等を使って、世界史の教科書に載っているような内容だけでなく、もっといろいろなテーマや切り口があるということを示していければと思っています。2年生の専修ゼミでは、自分が関心のあるテーマを1つ選んで、参考文献を探し、レジュメを作成して発表を行い、最終的にレポートにまとめます。卒業論文作成に必要なスキルを段階的に学ぶことを目的とします。3年生対象「世界史専修研究」では、ジェンダー史の基礎を学んでいく予定です。3年生以上のゼミは、西洋古代史に関心のある学生を対象にします。各自の興味に合うテーマおよび参考文献を選び、発表を行い、卒業論文を完成させます。
メッセージ
私は教員という立場ですが、学ぶべきことや読むべき本が目の前に果てしなく山積していることを常に感じています。皆さんと一緒に学び、新しい世界の扉を開けるのを楽しみにしています。