次世代自動車のトライボトロ二クス研究グループ

近年、CO2排出量の低減、地球温暖化防止の観点より、自動車の電動化が急速に進めてられてきた。EV車のインバーター制御による、8~15V以上軸電圧が発生し、軸受に電気的な損傷を与えることが報告された。一方、自動運転技術の進化により、自動車産業が大きく変化しつつある。自動運転に対し、効率化により環境負荷の低減や、車体異常の検知及び走行環境のセンシングによる安全性向上などを考える必要である。 


そこで、2021年4月に、関西大学先端科学技術推進機構において、「次世代自動車のトライボトロニクス研究グループ」を設立した。本研究グループでは、これまでのトライボトロニクス研究会の研究成果を活用し、次世代電気自動車に着目し、自動車の電動化に伴うトライボロジーに関わる課題の解明、自動車異常検知センシング技術の研究開発及び、自動車走行環境のセンシング技術の研究開発を目的とした。上記の研究を通じて、関西地区の自動車トライボトロニクス研究拠点となることを目指す。さらに、企業とのコラボレーションを図り、研究の実用化も目指す。