関西大学SDGsラーニングラボ
SDGs実現に向けた活動理念
世界中の若者たちが一緒に
自然のなかで五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)をはたらかせ、
生や死を問うて、生きる意味を思いやる。
そうした活動を通して、
2030年にこの地球で暮らす
様々な文化の人々や多様な生命体にとって
何が幸せ(well-being)かを考え、
それを実現し維持するための
developmentを創造する
機会を提供する
設立の経緯
人間健康学部が開設以来進めてきた関西大学と田辺市,堺市との地域連携をベースに、2019年度教育研究高度化促進費「堺市、田辺市との地域連携を基盤とした新たな環境教育プログラムの開発」が採択されました。この取り組みの一つとして,国連が推奨するSDGsを中心とした新たな環境教育プログラムを開発、提供する活動の拠点として、和歌山県田辺市本宮行政局内にオープンプラットフォームな拠点「関西大学SDGsラーニングラボ (KU Laboratory for SDGs Learning)」を設置して頂きました。
熊野は,古代から「癒しと甦り」をブランドとして多くの人々を惹きつけてきました。また2004年には「紀伊半島の霊場と参詣道」の主要資産として世界文化遺産に登録され,近年国内外からの訪問客も急増しており「新たな宗教ツーリズム」として注目を集めています。訪問客は、ここで体験できる日本古来の自然と人間の共生のあり方に大きな意味を見出しており、SDGsで提起されている地球環境問題や今後の人類のあり方を考えていくうえで熊野の自然歴史文化的価値はグローバルに大きな可能性を有しています。
この熊野の地で体験型、実践型のSDGsの学びの場を創出するために,国内外の大学生を中心とした若者世代に呼びかけ、「若者のためのSDGs in熊野」を開催したいと考えております。具体的な活動としては,これまで人間健康学部が地域連携において取り組んできた地域の農林業と連携した体験型の環境学習プログラムを紹介するとともに,SDGsに沿った体験型の学びやフィールドワークのモデルプログラムを開発するネットワーク作りを推進します。
また田辺市と連携協定を締結している堺市とタイアップし、関西大学堺キャンパス、梅田キャンパスでのSDGs関連の講演会や研究会も開催します。これにより関西大学はもとより他大学の研究者や関連団体,堺市をはじめ関西の企業の人々が熊野の「癒しと甦り」を体験しながら自然との共生を学べる新たな体験型の環境教育プログラムに参画するきっかけを作ることを計画しています。
組織、体制:
関西大学人間健康学部
プロジェクトリーダー:岡田 忠克 教授
プロジェクト主担者: 村川 治彦 教授、安田 忠典 教授、森 仁志 教授
プロジェクト協力者: 所 めぐみ 教授、原田 純子 教授、涌井 忠昭 教授
谷所 慶 准教授、福田 公教 准教授、灘 英世 准教授
2012年〜現在 田辺市,堺市,堺エコロジー大学の協力で,毎年8月に熊野本宮子どもエコツアーを開催
2013年〜2015年 関西大学教育研究高度化促進費「プロジェクトアドベンチャーを基盤にした体験教育型研修プログラム開発」採択
2016年1月 田辺市と関西大学が「大学のふるさと協定」を調印。関大の森開発開始
2016年12月 安田忠典准教授ゼミが内閣府特命大臣表彰(子供、若者育成支援部門)
2017年2月 安田忠典准教授ゼミが平成28年度堺市環境活動表彰
2017年3月 安田忠典准教授ゼミが田辺市との取り組みを評価され2016年度学長奨励表彰
2018年4月 熊野本宮大社創建2050年祭に米国UPAYA禅センター一行参加。甦りの地熊野における「死にゆく人と共にあること」プロジェクト始動
2018年5月 人間健康学部卒業生が本宮町に一般社団法人Kumano.Coを設立
2018年7月 「蘇りの地熊野における死と再生」講演会を開催
2018年8月 熊野出会いの里での小学生向け農業研修プログラムの開発
2019年3月 関西大学SDGsラーニングラボ開設