インスタレーション作品:天球儀 『AI』 市川裕司 2021

【製作者の市川裕司氏のコメント】
   作品名:AI
   制作年:2021
 人とテクノロジーが作る次世代の世界観をイメージした作品です。作品の価値は見る者が決めるものと考えております。自由に解釈していただきたいと思います。
画像は2021年2月末から3月上旬に神奈川県民ホールギャラリー行われた「META」展のものです。展示の際は、音響やカラーLEDを使った演出も行っており、ここをクリックするとこのインスタレーション作品をYouTube動画を見ることができます。
 神奈川県民ホールギャラリーのMETA展で来場した鑑賞者からも宇宙を想起された声が多々ありました。

【角谷賢二のコメント】
 この作品は制作過程から市川氏のFaceBookで拝見していました。苦心して制作している様子に感銘を受けました。当初どんな作品ができるのだろかと想像もできませんでしたが、完成した作品を写真で見たとき壮大な宇宙を想像しました。そしてミュオンが飛んでいるようにも見えました。これは、ミュオグラフィアートとしても十分通用すると確信し、市川氏に相談したところ、快く高精細の写真を提供いただき、本ホームページに掲載させていただくことになりました。この感動を高精細画像で見ることができるようにしました。下記の各作品をクリックしてみてください。

【科学者田中宏幸教授のコメント】
 天球儀とは地球を中心とした角度空間に天文を投影したものである。実際の宇宙が丸いかどうかというのは関係がない。天球儀では全ての天体が地球から等距離に描かれる。市川氏のこの作品は地球、すなわち我々の世界を中心に
事象が全て等距離に投影され、それらがネットワークで繋がっている。等距離にあるからこそ、共感、相互理解、
相互連環が可能となる。
 ミュオグラフィの応用分野は広く、素粒子物理学、火山学、考古学、土木工学、資源工学、海洋工学、果てはアートに至るまで様々な分野を横断して発展していく必然性を持っている。また、国際ミュオグラフィ研究所(VMI)に代表されるように10を超える国の30を超える機関が国境を越えたデータ駆動型サイエンスを進めているのも、ミュオグラフィのユニバーサリティによるものである。宇宙に由来する素粒子を活用するミュオグラフィは世界中どこでも同じように同じ装置で実施できる。
 この天球儀の中心がミュオグラフィであるとすれば、この天球儀はまさにミュオグラフィ研究そのものを具体的に示している。諸分野、テーマ、研究者がすべて国境、分野を超えてミュオグラフィから等距離にあり、それらはこの天球儀上で共有されている。だからこそ研究者が国境、分野を超えて協奏する。この作品は将来科学が進むべき道も示している。

下記の各画像をクリックすると高精細でみることができます。市川アーティストの世界をお楽しみください。拡大縮小が自由にできます。以下の写真の撮影/島村美紀☟

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