サブテーマ

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高齢化社会における暑熱環境の変化が
循環器病に与える影響評価

到達目標
  • 熱中症の定量的予測モデル構築
  • 将来気候下における循環器病の発症数の定量化
  • Bau、適応策の実施による発症増加率を都道府県単位で評価
2019年度の研究概要
熱中症予測モデルのプロトタイプの構築を行う。特に、次年度以降行う将来気候下での発症率シミュレーションのために、温暖化シナリオの整理ならびに主要都市における暑熱変化の定量化を行う。また、既に救急医療チームで共有している救急調査結果と消防庁が所有している熱中症に関するデータを突合させることで、熱中症発生の時空間分布と個人属性別の重篤度合を関連づけ、当時の気象情報等の要因を考慮した分析を行う。
実施機関
国立循環器病研究センター
メンバー
  • リーダー|西村 邦宏 研究開発基盤センター予防医学疫学情報部/部長
  • 研究分担者|竹上 未紗 研究開発基盤センター予防医学疫学情報部/室長
  • 研究分担者|小野塚 大介 研究開発基盤センター予防医学疫学情報部/室長
  • 研究分担者|飯原 弘二  国立循環器病研究センター/病院長
  • 研究分担者|山崎 新 国立環境研究所環境リスク・健康研究センター/副センター長

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市民の暑熱環境に適応する行動への
変容・支援と新たな社会基盤の未来戦略

到達目標
  • 適応策(政策)検討のための影響(脆弱性)評価
  • 屋外熱ストレスと熱中症発症の関係性分析による脆弱性評価
  • 市民の行動変容を促すための支援ツールの開発
2019年度の研究概要
暑熱に対する地域的脆弱性評価に向けた分析、屋外の熱ストレスを考慮した脆弱性評価モデルおよび市民の行動モニタリングと行動変容支援ツールのプロトタイプ構築を行う。具体的には、将来気候データの分析に基づく、街区単位での人口・周辺施設・居住特性等による類型化と、暑熱環境リスクの定量化、モニタリング対象の環境、社会、健康の3側面を対象とした指標を突合して記録するスマホアプリの試験的開発を行う。
実施機関
関西大学
メンバー
  • リーダー|尾崎 平環境都市工学部/准教授
  • 研究分担者|尹 禮分環境都市工学部/教授
  • 研究分担者|秋山 孝正環境都市工学部/教授
  • 研究分担者|井ノ口 弘昭環境都市工学部/准教授
  • 研究分担者|宮崎 ひろ志環境都市工学部/専任講師
  • 研究分担者|山形 与志樹国立環境研究所地球環境研究センター/主席研究員

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健康と環境の持続可能な
地域共創拠点形成政策

到達目標
  • リビングラボを活用したマルチクライアントによる屋内外の適応策の社会実験・評価
  • より地域の気候変動に適応する政策提案
2019年度の研究概要
ST1・ST2の情報をもとに、プライベート空間(住まい)とパブリック空間の適応メニューをそれぞれ立案し、地域共創拠点への初期的な適用を図る。具体的には、屋内環境の適応支援ツールの試験的適用や屋外環境の適応技術などを題材にした地域共創拠点での活動を実践し、それを通じて、拠点活動のパイロットプランを実施し、アクションリサーチによるワークショップ形式の活動による社会インパクトの評価に繋げる。
実施機関
関西大学
メンバー
  • リーダー|北詰 恵一環境都市工学部/教授
  • 研究分担者|本西 泰三経済学部/教授
  • 研究分担者|石田 成則政策創造学部/教授