考古学研究室7月例会を開催しました。

7月4日(土)に、考古学研究室7月例会を開催しました。例会では、鐘方正樹氏(元奈良市教育委員会)による「富雄丸山古墳の調査成果と意義」、藤原郁代氏(天理大学附属天理参考館)による「天理参考館所蔵 伝富雄丸山古墳出土三角縁神獣鏡について」と題する発表がありました。ともに富雄丸山古墳に関する調査研究の成果をご発表いただきました。例会には、44名の卒業生や学生が参加しました。

 鐘方氏からは、昨年まで関わってこられた富雄丸山古墳の発掘調査の成果と今後の課題についての報告がなされました。蛇行剣や盾形銅鏡、棺内副葬の銅鏡といった副葬品に注目が集まるなか、木棺の遺存状態が良く、縄掛突起や小口板・仕切板などの構造や、被覆粘土の構築過程など、遺構に関する情報も多く得られたことが報告されました。藤原郁代氏からは、天理参考館所蔵の伝富雄丸山古墳出土の三角縁神獣鏡に関する新知見をご報告いただきました。鏡の表面に残る微細な痕跡から鏡の重なり具合や、別の副葬品との関連についての説明がなされ、遺物観察の重要性についてあらためて考える機会となりました。学生たちは、蛇行剣や盾形銅鏡の発見でメディアで取り上げられることが多かった富雄丸山古墳の調査や研究に卒業生が関わっていたことに驚いていました。多くの写真を使いながら発掘の様子が説明されたことで、古墳発掘のイメージも湧いたようでした。ありがとうございました。

 例会終了後は場所を移して、キャンパス内の「レストラン チルコロ」で懇親会を開催しました。参加者は39名で、研究発表につづいて盛会となりました。冷えたビールが美味しかったです。懇親会では学生たちが自己紹介をし、各自の興味のある時代やテーマについて卒業生から有意義な話しを聞けて、耳学問もできたようでした。(C)