教員紹介


教授

中村 仁志

Hitoshi Nakamura

e-mail

nhitos[at]fine.ocn.ne.jp
※[at]は@に変更してください。

オフィスアワー

水曜3限

専門分野

西洋近現代史/ロシア史

自己紹介

兵庫県で生まれ育ちました。大阪大学の学生のころロシアの南部辺境にいたコサックという人々に興味をもつようになりました。コサック(ロシア語ではカザークといいます)は、農奴制のロシアからの逃亡者と遊牧民とが混ざり合うなかでできあがった人間集団で、17世紀ころまではロシア国家の支配に服さない独特の「コサックの自由」を享受していました。帝政ロシア時代の画家レーピンが描いた『トルコのスルタンへ手紙を書くザポロージェ・コサック』という作品があります。独立心旺盛というか大胆不敵というか不思議な生命力にあふれた画で、これを見たのがコサックへの関心の始まりです。その後は遊牧民とロシアの関係なども勉強しています。

授業について

1年次生向けの入門ゼミである「知へのパスポート」、2~4年にかけての世界史専修ゼミ、3年次向けの「世界史専修研究」などで、おもに西洋の近代史・現代史に関連する授業を担当しています。
教師として関心があるのは「人が歴史を好きというのはどういうことか」です。人間、誰しも自分が直接体験した過去の出来事に関心があるのは当たり前ですが、それより前に起きた、いわゆる「歴史」については、興味をもつ人もいればもたない人もいます。自分が生まれてもいない昔のことが「好き」という感覚はどうして生まれてくるのでしょうか。ゼミでは、学生さんたちは自分の関心に合わせていろいろな卒業論文のテーマを選ぶのですが、各人のテーマはそれぞれの頭のなかでどんなメカニズムを経て選び取られるのか。そんなことを考えながら、学生さんたちの関心に寄り添えるようにと心がけています。

メッセージ

好きなればこその学問です。