日本リスク学会年次大会において、企画セッション「新型コロナウイルス感染症流行に対する市民の対応：一般市民、海外在住日本人」（企画者：土田昭司・元吉忠寛）を行いました。
【内容】新型コロナウイルス感染症流行により、政府と自治体は、マスク・手洗いの励行、いわゆる三密の回避、外出・登校・出社・県境をまたぐ移動の自粛、外食・コンサートなどレジャーの自粛など、高度な自粛生活を市民に要請した。このセッションでは、2020年5月末に実施した1,200名を対象とするオンライン調査結果と、2020年8月末に実施した6,000名を対象とするオンライン調査結果、ならびに、海外在住日本人116名を対象とするオンライン調査結果にもとづいて、1）自粛生活に対する市民の対応、2）自粛生活による心理的ストレスとSNSなどにおける攻撃的・独善的行動、3）新しい生活様式への市民の対応、そして、4）海外在住日本人が経験した心理的ストレスと被差別、などについて報告する。新型コロナウイルス感染症流行によって生じている市民生活におけるリスクの解明と対応について検討する。
【発表タイトルと発表者】
・2020年8月における新型コロナウイルス感染症流行への人々の反応（土田昭司，元吉忠寛，近藤誠司，静間健人，浦山郁，小村佳代）
・緊急事態宣言下における人々の心理的影響（元吉忠寛）
・新型コロナウイルス感染症流行にともなう海外在住日本人の状況（近藤誠司，土田昭司）
・新型コロナウイルス感染症流行にともなう新常態への人々の対応（静間健人，土田昭司，近藤誠司，元吉忠寛）
We organized a session “People’s response to Covid-19: Japanese citizens and Japanese residing outside of Japan” (organizers: Tsuchida, S. and Motoyoshi, T.) at annual meeting of the Society for Risk Analysis, Japan (SRA Japan).
[Titles and Presenters]
・People’s reactions to Covid-19 in August 2020 (Shoji TSUCHIDA, Tadahiro MOTOYOSHI, Seiji KONDO, Taketo SHIZUMA, Kaoru URAYAMA, Kayo OMURA)
・Psychological effects under the state of emergency (Tadahiro MOTOYOSHI)
・Actual Situation Survey of Overseas Japanese under COVID-19 Crisis (Seiji KONDO, Shoji TSUCHIDA)
・Adjusting to the New Normal under COVID-19 Crisis (Taketo SHIZUMA, Shoji TSUCHIDA, Seiji KONDO, Tadahiro MOTOYOSHI)