“ここるプロジェクト”とは

「ここる」とは、「心が変わる」という意味の動詞造語です。

「こころ」ではなく「ここる」としたのは、「心」そのものの定義が難しいからです。
ロボット分野での、生理学での心、心理学での心、脳科学での心など、
それぞれの分野において心の定義は違うため、「心とは何か」に迫るのは困難です。

ただあくまでも、「心ではなく人間」と考えたら、常に外からの刺激に対して何かの動きがあります。
外からの刺激によって心の動き方が変わる。その性質がおそらく心ではないかと考えます。

脳科学においても、刺激が入ってくると電気回路が変り、心の動き方も変わる。
生理学でも、心が動くから汗をかいたり引きつったりする。
このように外部の刺激があるから、身体や心の状態が変わります。

何かのインプットに対して、動きが変わる。
この心の動きを、明らかにするために私たちはロボットを使って考えていきたいと思います。
その原理は、「人間がある動きをするのであれば、ロボットにも同じ動きをさせて、
’’ここる’’ことがあるのかないのか」を、認知科学的かつ工学的に明らかにしていきます。

心は硬いものではなく、刺激によって小さく変わったり大きく変わったりするものです。
柔らかさや柔軟性があるのが心ですが、そこから発想を得て、
モノの動き方とモノの柔らかさ(相互作用設計論)を開発していきたいと考えています。

’’ここる’’場合は「心が伝わった、心が近い、温かい愛情がある、優しい雰囲気、真実味がある」
’’ここらない’’場合は、「心が伝わらない、心が遠い、生物感がない」
このように、心を動詞的に捉えることによって、
科学的かつ工学的に捉えていくのが「ここるプロジェクト」です。

心そのものを捉えるのではなく、
外部の刺激によってどんな状態になるのかを推定していくというアプローチです。

「ここるプロジェクト」に携わる、通称“ここるロボット三兄弟”をご紹介します。

総合情報学部

ヒューマンロボットインタラクション研究室

米澤 朋子 教授

YONEZAWA TOMOKO

総合情報学部

ヒューマンロボットインタラクション研究室

瀬島 吉裕 准教授

SEJIMA YOSHIHIRO

総合情報学部

ヒューマンロボットインタラクション研究室

荻野 正樹 教授

OGINO MASAKI

“ここるロボット三兄弟”の研究に関する情報をご覧いただけます。

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